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健康診断は「百害あって一利なし」なのか? 養老孟司氏も受けないと表明【新書ベストセラー】

4/15(土) 7:00配信

Book Bang

 4月11日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』が獲得した。
 第2位は『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』。第3位は『サイコパス』となった。

 4位以下で注目は9位にランクインした『健康診断は受けてはいけない』。著者の近藤誠医師は『医者に殺されない47の心得』(アスコム)や『がん放置療法のすすめ』(文藝春秋)などのベストセラーで知られ、以前より「がんと闘うな」と主張している。その主張に賛否両論があることは周知の事実だ。解剖学者の養老孟司さんは毎日新聞4月2日の書評欄で同書を取り上げ、複雑すぎる人体を理解することを諦めた自分も「健康診断は受けない」と明かしている。

 しかし養老さんはこの問題は政治化していると断言する。健康診断が有益なのか無益なのかというデータをとるためには「研究費が必要である。それを出してくれるのはシステムを動かしている人たち、たとえば厚生労働省、製薬会社、医学界。(中略)あとは自然に理解できるであろう」と述べ、データを出されたとしても素人には判断のつかない問題であると解説する。

 そこまで語ったうえで「私は著者の意見に賛成だな、という判断を下される恐れがある。だから一言も賛成だとは書かない。(中略)意識は自分の身体を十分に理解できるようにはできていない。それを理解できると思い、できるように語るのは、現代人の傲慢である」と賛成とは言わないものの同書と同じ結論にたどり着いていると述べている。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』呉座勇一[著](中央公論新社)

室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱(一四六七~七七)。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる。戦国乱世の序曲とも評されるが、高い知名度とは対照的に、実態は十分知られていない。いかなる原因で勃発し、どう終結に至ったか。なぜあれほど長期化したのか――。日本史上屈指の大乱を読み解く意欲作。(中央公論新社ウェブサイトより)

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最終更新:4/15(土) 7:00
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