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野球少年から戦隊ヒーローへ そして個性派俳優へ転身した山田裕貴

4/15(土) 12:01配信

CREA WEB

 東京の浅草を舞台に、義理人情に厚いヤンキーたちの日常を描いた人気コミックが「ガキ☆ロック~浅草六区人情物語~」として実写ドラマ化。劇中キーパーソンとなる龍太を演じる山田裕貴が、俳優を目指したきっかけからデビュー当時を振り返る。

プロ野球選手を諦め、俳優の道に

――お父さんが元プロ野球選手の山田和利さんということもあり、幼い頃から野球をやられていた山田さんですが、何をきっかけに、プロを目指すのを諦めてしまったのですか? 

 リトルリーグで全国大会に出たりしていましたが、中学でシニアリーグに行くときに、体の大きさの違いがあったり、普通にリンゴを握りつぶせるやつがいたりなど、なかなかの怪物級選手に出会ってしまったんです。そして、みんな純粋に野球が巧い。そうやって、上には上がいるということを痛感しました。そして、高校に入ったとき、人生は一度きりなのに、プロになれないかもしれないまま、野球をやっているのは時間がもったいないと思い、やめることにしました。

――そこで、俳優を目指すことになった理由は? 

 そこにも父の存在が大きくて、遠征などであまり家にいなかった父や家族との思い出といえば、みんなで映画やドラマを観ることだったんです。それで「踊る大捜査線」のようなTVドラマや、洋画にハマリ始めました。僕自身も、とにかく人と違ったことがしたかったので、普通に大学を出て、会社勤めすることはできないとは思っていましたし、どこか野球以外で父親の壁を超えたい、という意識もありました。それで高校卒業と同時に俳優を目指すことに決めました。

一人ぼっちの自分を引っ張りあげてくれた仲間

――そして、芝居の勉強をするために、養成所(ワタナベエンターテイメントカレッジ)に入るわけですが、それまで芝居経験がなかったなかでいかがでしたか? 

 養成所時代は、人間なのに、当たり前である喜怒哀楽の表現ができないことに腹が立っていましたね。あとは、仕事を取りに行くんだという意識が強くて、「ここに通いながら、(街で)遊んでいるやつの精神がよく分からない」と思うぐらい自分を追い込んでいました。そのため、名古屋には絶対に帰らず、正月も一人で過ごしていましたし、どのようにしたら講師の方を振り向かせることができるか?  ということばかり考えていました。

――その後、2010年開催のワタナベエンターテインメントのオーディションでファイナリストとなり、俳優集団D-BOYSの弟分ユニットであるD2に加入されましたが、いわゆるグループ活動をすることで何かが変わりましたか? 

 矛盾しているとは思いますが、野球をやっていたのに団体行動が苦手だったんですよ(笑)。だから、どうやって人と付き合えば、巧く事が運ぶか?  ということしか考えていなかったんですが、D2に入ったことによって、ちゃんと人に触れた気がします。牛丼屋で働きつつ、エキストラだった一人ぼっちの僕を引っ張りあげてくれたのが、D2のメンバーでした。なので、僕自身もメンバーとちゃんと心で接しようと思いました。イベントでスベった発言をしても、フォローしてくれたし(笑)。今では感謝の気持ちでいっぱいです。

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最終更新:4/15(土) 12:01
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