ここから本文です

「通知」機能入手のため Facebookを受け入れる新聞社:「巨人の肩の上に立てばいい」

4/17(月) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

米新聞社ボストングローブ(The Boston Globe)は、多くのパブリッシャー同様、オーディエンスのスマートフォンにニュース速報の通知を直接送信したいと考えている。しかし、2017年のはじめにいくつかの方法を検討したとき壁に突き当たった。自社アプリに手を加えたり、別のプラットフォームに接続するために開発者を割り当てるのは、相当のリソースを要することがわかったのだ。

結局、Facebookメッセンジャーがもっとも安価でもっとも簡単なチャンネルだったと、ボストングローブのオーディエンスエンゲージメント責任者、マット・カロリアン氏は語る。同社は3月第2週からFacebookでの通知を開始し、すでに80%の開封率を達成している。

「Facebookという巨人の肩の上に立てばいい」と、カロリアン氏は語る。「導入コストは安く、デバイスを問わない。Facebookはありとあらゆるデバイスからアクセスされ、頻繁に使われている。リーチできるターゲットがはるかに増えるというわけだ」。

AI活用にはまだ早すぎる

多くのパブリッシャーがFacebookメッセンジャー用のチャットボットに入れ込んだが、ボストングローブは一方通行のプッシュ通知を選んだ。米大統領選挙のあいだ、テキストメッセージベースのチャットボットも試したこともある。しかし、ほとんどのチャットボットは性能不足で話し言葉に対応できない。

さらにパブリッシャーたちは、おすすめ記事を本格的にパーソナライズするのに必要な、コンテンツを深層分析するテクノロジーを持ち合わせていない。同じ理由で、多くのブランドはチャットボット熱から冷めつつある。

「AIはまだ十分に発達していない」と、カロリアン氏は指摘する。「コンピューターと話しているのが丸わかりだ」。

ボット開発者の共通課題

これは、ボット開発者なら誰でも直面している問題だ。「会話が行き詰まることなく、新鮮に感じられるメッセージを送り続けるのは難しい」と、ベータワークス(Betaworks)のクリエイティブ部門を率いるジェームズ・クーパー氏は語る。同社は、天気予報ボット「ポンチョ(Poncho)」やボットプラットフォーム「デクスター(Dexter)」を開発した。「パブリッシャーはボットを研究したがっているものの、リソースが足りないのだ」。

基本的なボットなら安価に導入できることもあるが、全面的にコミットするには相応のリソースを要する。ベータワークスのポンチョは、ライターとエンジニアからなる8人体制のチームで運営されている。

また、手段が通知であれボットであれ、ユーザーが受け取るアラートを自ら選択でき、よりパーソナライズされるものでなければ、価値を認めてもらえないと、テッククランチ(TechCrunch)でオーディエンス開発責任者を務めるトラビス・バーナード氏は指摘する。テッククランチも早い時期から、Facebookメッセンジャー用のボットを開発していた。一方、単純にプッシュ通知を送る場合、パブリッシャーがあまり頻繁に送りすぎると、逆効果になってしまうリスクがある。

1/2ページ

最終更新:4/19(水) 15:52
DIGIDAY[日本版]

記事提供社からのご案内(外部サイト)

DIGIDAY[日本版]

株式会社メディアジーン

デジタルマーケティング戦略情報に特化した
USブログメディア「DIGIDAY」の日本版。
国内外の最新情報を独自視点でお届けします。