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FX脱税で転落、3億円超の負債を負った磯貝清明氏の現在

4/17(月) 17:01配信

マネーポストWEB

 ドルなどの外貨を売買して利益を狙うFX(外国為替証拠金取引)で億万長者に成り上がったものの、2009年にFXで得た利益を脱税した罪で告発され、一転、3億超の負債を背負った人物がいる。かつて有名個人トレーダーとして、マスコミを騒がせた磯貝清明氏(39)だ。あれから8年、完済と更生を誓ってFXの舞台から遠ざかっていた磯貝氏が、近況を明かした。

 磯貝氏は、2000年代半ばの円安相場の追い風を受け、FXで大きな利益を上げた。一時は1億ポンド(当時の為替レートで250億円相当)ものポジションを保有し、「日本一ポンドを持つ男」といわれたほど。当時は時代の寵児だったホリエモンこと堀江貴文氏も住んでいた六本木ヒルズレジデンスに住まいを移し、豪遊する毎日を送っていた。

 ところが2008年10月、自宅に突然東京国税局の査察、いわゆるマルサがやってきた。FXで得た利益を申告していなかった磯貝氏は、合計4億5000万円の所得を隠し、1億6000万円の税を免れたとして告発されてしまった。

 告発された時期は、まさにリーマン・ショックの直後。磯貝氏のトレードも暴落に巻き込まれており、一時は10億円を超えていた資産は数千万円まで激減していた。そこへ1億6000万円の納税と、悪質な所得隠しや申告漏れがあった場合に罰金的な意味合いで課される重加算税6500万円、刑事罰として課された罰金が3500万円、そして利息にあたる延滞税7000万円、しめて3億3000万円もの負債を負ってしまったのである。

 六本木ヒルズを追われた磯貝氏は、自身が経営する埼玉県のスクラップ工場にあるわずか2畳ほどのスペースに引っ越した。風呂はないので、流しの水で体を洗う日々。工場の設備も一部を売却し、従業員も解雇、たったひとりでの再出発となった。磯貝氏が当時を振り返る。

「すべて身から出たサビ。税金は何があっても払わなければならなかった。どんなに時間がかかっても必ず全額返済しようと決めました」(磯貝氏。以下「」内同)

 告発された直後は「FXで作った借りはFXで返す」を息巻いていた磯貝氏だったが、元手資金の乏しい状態での取引はうまくいかず、本業のスクラップ業で返済することに決めた。FXで財を成した磯貝氏だけに経営センスにもめぐまれていたのかもしれない。アベノミクス相場の追い風に加え、2014年に結婚した妻の支えもあり、すでに3億円近い金額を返済しているという。

 磯貝氏にいわせれば、価格が変動するスクラップを安いときに買って高いときに売るこの仕事は、FXに共通するところがあるという。

「FXと違ってスクラップの取引はレバレッジもかからない(手元資金以上の取引をすることができない)ので、大損することはなく安心なんです(笑い)」

 残る負債は4700万円、今年中の完済も視野に入ってきた。そうした中、今年4月、磯貝氏の元に新しい命が誕生した。赤ちゃんのためにも、磯貝氏は完済に向けて意欲を燃やしている。

「借金がある僕についてきてくれた妻のために、がむしゃらに働きました。子どものためにも、1日も早い完済を目指します!」

最終更新:4/17(月) 17:01
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