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ヒントは五輪リレー。日本サッカーに必要な「個の力」を福田正博が考察

4/17(月) 8:10配信

webスポルティーバ

 W杯は2026年大会(開催国未定)から、出場国が48カ国(現行32カ国)に増えることが決まった。5月のFIFA理事会で正式決定されれば、アジアの出場枠は現行の「4.5」から「8」へと増加し、本戦出場へのハードルはかなり低くなる。

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 2026年大会の予選方式は未定だが、現在行なわれているアジア最終予選で想定してみると、3試合を残して、グループ首位の日本代表と同4位のUAEとの勝ち点差は「7」あり、次の試合で引き分け以上なら出場が決まることになる。もちろん、アジア各国のレベルは上がり、予選で何が起こるかはわからないが、日本サッカーのアジアでの立ち位置を考えれば、よほどのことがない限りアジア出場8枠を逃しはしないだろう。

 一方、本戦のグループリーグは3チームずつの16組総当たり戦で行なわれ、各組の上位2カ国(32チーム)が決勝トーナメントに進むようになる。グループリーグの組分けでは、同地域国との対戦を避けることが考慮されるため、日本代表はヨーロッパ勢1カ国と、南米かアフリカ勢のどちらか1カ国と同グループになることが予想される。すなわち、日本代表は確実に格上の相手を倒さなければ、決勝トーナメントに進出できない。

 W杯で強豪国から勝ち点を奪うために日本が重視すべきなのは、技術力だと私は考えている。ここで言う技術力とは、組織を活かすための「個の力」だ。個の力というと、単にドリブル突破や、走るスピード、フィジカルの強さを指すと思われているが、「どういったスタイルのサッカーをするか」によって必要となる個の力は異なり、優先順位も変わってくる。

 極論にはなるが、レアル・マドリードのような個人技に依存する割合が多いスタイルを採るのであれば、走るスピードやフィジカル強度などが重視され、クリスティアーノ・ロナウドや、ガレス・ベイルのような選手が必要とされる。それに対し、バルセロナのようにポゼッションと組織力を重視し、速くて正確なパスワークのサッカーを実践するのであれば、求められる「個の力」は、パスやトラップ精度の高さ、的確なポジショニングを取る戦術理解度や判断力、イメージの共有になる。アンドレス・イニエスタやセルヒオ・ブスケツが好例だろう。

 また、クラブチームであれば、戦力を国外から獲得できることもあって、監督の志向するスタイルに比較的簡単に変えられるものの、代表チームでそれをするのは容易ではない。だからこそ、その国の文化や国民性、体格などをふまえたスタイルを構築する必要があると私は考えている。

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