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【横浜】いくつもの“青空ミーティング”が結束力をさらに高めて、チームを強くする

4/17(月) 11:30配信

SOCCER DIGEST Web

「話し合えるチームになればいいかなと思っている」(齋藤)

[J1リーグ7節]広島0-1横浜/4月16日/Eスタ
 
 前半の途中、プレーが途切れた時だった。齋藤がバブンスキーにジェスチャーを交えて、何かを必死に訴えている。そこにH・ヴィエイラが近づき、「まあまあ」といった感じで、ふたりの肩に腕を回す。最後は、齋藤とバブンスキーが握手をかわした。
 
 いったい齋藤は何を言っていたのか。
 
「上手いチームとやると、(守備が)ハマらないこともある。ちょっとした部分だけど、俺は行ってほしいと伝えて、でもバブがそれはキツいと感じるなら、行かなくてもいいと思う。とにかく話はしていこうとは言っているので。良いコミュニケーションを取りながらやれたんじゃないかな」
 
 外国人選手とは、言葉の壁がある。それを齋藤は言い訳にしない。
 
「日本人同士なら、右を切れ、左を切れ、前に行け、もっと頑張ろうって、その瞬間にパッと言える。でも、外国人選手にはそうはいかない。ちゃんと伝えるためにも、しっかりと話さないと」
 
 バブンスキーとのディスカッション以外にも、齋藤は時間を見つけては、ピッチ上でいろんな選手と言葉をかわしていた。中澤、デゲネク、天野……。自ら歩み寄る時もあれば、すれ違いざまに一言、二言、伝えたりもする。
 
「話し合えるチームになればいいかなと思っている」
 
 キャプテンの強い想いは、着実にチームに浸透している。
 
 齋藤、バブンスキー、H・ヴィエイラの集団から少し離れたところでは、天野、金井、喜田の3人が集まって話をしていた。
 
 疑問や提案があれば、個々で抱え込まず、すぐに話し合って、イメージを共有する。こうした前向きな行動が増えていけば、コミュニケーションは深まり、チームとしての結束力はさらに高まっていくはずだ。
 
 中澤の1点を守り切り、勝利は収めたものの、戦術面の完成度や内容では、広島に完敗のゲームだった。もっとも、何よりも大事な結果を手にできたその意味は大きいのではないだろうか。
 
 齋藤は表情を引き締めて、こう言った。
 
「これで追いつかれて、もうちょっとやろうぜ、ってなるよりは、たしかに大きい。でも、それで慢心したくないから。勝ったからこそ、こういうゲームはやらないようにしよう、これじゃ次は勝てないって、もう一度みんなで話すというか、練習からそういう空気を出していければいい」
 
 言葉でも、姿勢でも、齋藤はチームをひとつにまとめようと、もっと強くしようと必死だ。その成果は、徐々に出始めている。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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最終更新:4/17(月) 15:38
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