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美しくないサッカーでも勝つ。浦和ペトロヴィッチ監督が決断した瞬間

webスポルティーバ 4/18(火) 11:51配信

 どうも背後が手薄な印象があった。J1リーグ第7節、相性のいい味の素スタジアムでFC東京と対戦した浦和レッズには、立ち上がりからやられてしまいそうな危うさが漂っていた。

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 開始早々にFC東京のFW阿部拓馬にエリア内への侵入を許し、決定的なシュートを見舞われると、その直後にも阿部に右サイドを崩され、FW永井謙佑にシュートを打たれてしまう。14分にFW興梠慎三が先制ゴールを奪ってからは徐々に浦和らしいボール回しも見られたが、攻撃のギアは一向に上がらない。FW大久保嘉人とFWピーター・ウタカという攻撃の2枚看板を欠いたFC東京の拙攻にも助けられ、そのまま1-0で逃げ切ったものの、浦和らしい攻撃サッカーを期待していたサポーターは消化不良のまま帰路についたに違いない。

 試合後のミックスゾーンに現れたMF柏木陽介の表情は、決して勝者のそれではなかった。「今日はいい内容ではなかったし、満足していない。これで勝てるのは強いチームになった証拠だけど、内容はワーストかもしれない。あんまり気持ちよくない勝利だった」

 この日、前節まで首位に立っていたヴィッセル神戸が柏レイソルに敗れたことで、浦和は首位に浮上。本来ならば希望に満ちた勝利となるところだったが、この試合を見るかぎりは今後に不安を残す首位奪取となった。

 前節にベガルタ仙台相手に7ゴールを奪うなど、今季の浦和は第6節を終えてリーグ断トツの20ゴールを記録していた。「今季はキャンプから攻撃的に行こうということで取り組んできた」とDF槙野智章が言うように、ここまでは狙いどおりのサッカーができていたと言えるだろう。

 一方、6試合で7失点の守備は決して安定感があるわけではない。とはいえ攻撃的に行けば、当然後ろが手薄になるわけで、カウンターから失点を浴びる機会が増えるのは、ある意味で致し方ないものだった。

 この日も浦和には、攻撃の意識自体は高かった。3-4-2-1の基本布陣はあってないようなもので、ボールを持てば槙野とDF森脇良太の左右のセンターバック(CB)がリスクを冒して高い位置に顔を出す。後方でビルドアップを担うのは、中央のCBであるDF遠藤航と、柏木、MF阿部勇樹の2ボランチを含めた3枚回し。一見、リスキーではあるものの、キープ力とパスセンスに優れた3人だからこそ成り立つ戦術だ。

 もっとも奪われた際には、槙野と森脇が長い距離を走って戻らねばならず、一発のフィードでピンチを招くリスクも小さくない。危うさを漂わせていたのはそのためだが、ある意味でその状況は想定内。問題だったのは、リスクを冒したにもかかわらず、背後を固めるFC東京の守備を崩し切れなかった攻撃面にあったと言える。

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最終更新:4/18(火) 11:51

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