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カナバングラフィックス最新作『イナズマデリバリー』にみる、愛されるキャラクターの作り方。

4/19(水) 18:12配信

CGWORLD.jp

スペースシャワーTVで放送中の『イナズマデリバリー』。『ウサビッチ』や『やんやんマチコ』で知られるカナバングラフィックスの新作だ。定評ある独創的なアニメーションを、より多くの人が楽しめるエンターテインメントに仕上げるべく、スタッフの意識改革にも取り組んだという意欲作の舞台裏にせまる。

カナバングラフィックス流のエンターテインメントとは何か?

『イナズマデリバリー』(以下、IDL)は、何でも届ける運送屋「イナズマデリバリー」で働くブタのヘミングウェイの下に、サメの着ぐるみを被った迷子の宇宙人バイザウェイが、自分を惑星に届けてほしいと訪れるところから始まる物語だ。カナバングラフィックス(以下、カナバン)では、2015年頃から複数のオリジナルの企画書を作成し、出資者やビジネスパートナーを探し始めていたという。『IDL』は、製作委員会形式となっており、ブシロード、KADOKAWA、イオンエンターテイメント、レッグス、スペースシャワーネットワーク、そしてカナバンが名を連ねる。「一般的に企画の可否が決まるまでにもかなりの時間を要するものですが、いち早く稟議を通してくださったブシロードさん、そして賛同してご参加いただけた製作委員会の各社さんにはとても感謝しています。『ウサビッチ』のシーズン1が放送されたのは2006年、もう10年以上前のことです。社会的にも様々な変化が起きていますし、本作ではより多くの方に観てもらおうと、『ウサビッチ』とは異なる切り口で、共感を得やすい内容にすることを心がけています」と、富岡 聡監督(カナバン代表)は語る。

本作は、ヘミングウェイがバイザウェイを母星に送り届けようと悪戦苦闘する様を1話2分の短編シリーズとして描く。「荷物を届ける」という目的が明確な職業が共感を得やすいストーリーテリングにもつながっているのだ。

アニメーション制作自体においては、スタッフの意識改革を行なったという。「社長トーク」と呼ばれる講義を定期的に実施。コストパフォーマンスだけでなく“お客様“(クライアントやコンテンツ消費者)を今まで以上に意識した制作を目指しているそうだ。「CGはとてもコストがかかります。しかし、コストをかけたからといってその作品の売上が増えるわけではありません。その作品を観てくれるお客様はどういう人たちで何を求めているのかを考えた上で、力を入れて表現するところはどこなのか、省くべきところはどこなのかをみんなで議論を重ねながら制作しています」(富岡監督)。

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最終更新:4/19(水) 18:12
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