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ゲイから火が付いた、男性の局部を絶妙に包み込むパンツの秘密

ダイヤモンド・オンライン 4/19(水) 5:00配信

 宮崎県日向市のふるさと納税返礼品にも選ばれた、国産の男性下着ブランド「TOOT(トゥート)」(前回記事「セクシーな男性下着が、ふるさと納税の返礼品に選ばれた理由」参照)。2000年にブランドがスタートし、人気に火がついたのは伊勢丹新宿店メンズ館が開業した頃。ゲイバーが集積する新宿2丁目界隈で話題を呼び、以来、股上が浅い“ローライズボクサーパンツ”の代表ブランドとなった。作っているのは、日向市内の自社工場に勤める女性職人集団。はき心地が良くて丈夫なパンツは、素朴な彼女たちの丁寧なものづくりに支えられている。

● 「いつも心がけているのは 失敗しないように縫うこと」

 JR日向市駅から車で約10分。静かな住宅街のなかにTOOTの直営工場がある。1階にはカラフルな生地の山と、最新の自動裁断機が1台。生地を何枚も重ね、パソコンに入力した型紙のデータ通りに短時間で裁断していく。

  2階に上がると、ミシンが忙しそうに動く音が聞こえてきた。何台ものミシンが並び、十数人の女性が黙々と作業をしている。ミシンの針のあたりに目線を集中させ、手先を器用に動かして生地を縫いあわせていく。定番商品の場合、1人で2~3台のミシンを使いこなすという。

 現在、工場で働く従業員は30人。大半が市内から通う女性だ。20~70代までと年齢は幅広く、経験年数もさまざま。製造ラインとは別に、工場の奥では新人2人が縫製の練習中だった。高度な縫製技術が求められるため、経験者でも技術習得に半年以上かかるそうだ。

 最古参は縫製経験40年という熟練職人の田原ミツコさん(72)。難易度が最も高いフラットシーマというミシンを担当している。

 フラットシーマとは4本針ミシンの別名。通常のミシンで2枚の生地を縫い合わせると、ごろついたり、肌に当たったりするが、生地と生地を平らな状態に縫製するフラットシーマなら縫い目に段差がなく、肌あたりが少ない。「ただし、伸縮性のある生地なので縫うときにずれやすいんです。そうならないように、手を動かすときの感覚は、長年の経験で身につけました」(田原さん)

 最近では、若手の指導にも熱心な田原さん。「いつも心がけているのは、きれいに失敗のないように縫うことです。むずかしい縫製の商品を依頼されると、いろいろ工夫したりしてますます意欲が増してきます」と、笑顔で話す。

 TOOTの商品は、男性らしさを強調するような独特の形が特徴だ。商品カタログにはセクシーな男性モデルも登場する。一方、工場で働く女性たちは素朴で真面目な印象。男性下着というだけでとまどう若い女性もいるだろうが、彼女たちは縫製のプロとしてTOOTのものづくりにプライドを持っている。

 「いままで考えられなかったくらい最近、地元でも有名になってきました。セクシーなのでちょっと驚くかもしれないけど、今度、友達にカタログを見せてあげたい」と語る田原さんの表情は、少し誇らしげだった。

● 局部をほどよい膨らみで包み込む フロントカップが人気の秘密

 「TOOTのパンツをはけば、女性がブラジャーを着けたときのような心地良さが味わえます。今まで締めつけられたり、安定しなかったりしたものが、優しく包みあげられる感覚は感動もの」

 カイゼル髭の口元を緩めながら、枡野恵也社長はTOOTを初めてはいたときの感想を語る。

 その最大の特徴が、立体縫製で仕上げるフロントカップだ。男性の局部をほどよい膨らみで包み込み、常にベストなポジションに持ち上げる。「ただ単に生地が立体的になるように裁断しているだけでなく、自然と持ち上がるように職人がいろんな工夫をしながら縫っています。だから、同じ商品であっても微妙にフロントカップが異なるのです」と枡野社長。

 じつは、この独特の形状とホールド感がゲイの男性の間で支持を得たそうだ。筆者は、最初見たときに「えっ、すごい大胆!」と面食らったが、フロントカップの自然な膨らみが男性の自信回復にもつながるのだという。

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最終更新:4/26(水) 12:40

ダイヤモンド・オンライン

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