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親は子どもの性格を意外と知らない? 我が子の防犯のために覚えておきたいこと

4/20(木) 17:10配信

ライフハッカー[日本版]

『子どもの防犯マニュアル』(舟生岳夫著、日経BP社)の著者は、セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ主務研究員。子どもを狙う犯罪が多発する社会状況のなか、子どもを守るための調査・研究に取り組んでいるのだそうです。研究をはじめたきっかけは、自身が親になったことだったのだとか。

実は、子どもが被害者となる犯罪事件は、数だけ見ると年々減少しています。それにもかかわらず、子を持つ親が不安になるのは、いつ、どこで、誰が狙われるのかわからないこと、そして携帯電話やスマートフォンがきっかけになって被害にあう事件が増えているけれども、それへの対処法がわからないことがあげられます。(「はじめに」より)

子どもを狙う新しい手口が次々と登場しているからこそ、親が一方的に「こうすれば大丈夫」と教えるだけでは不十分。子どもが自ら危険に気づき、身を守るような能力を育んでいく必要があるというのです。そこで本書では、「親が日ごろからどんな心がけを持って子どもに接し、なにを話せばいいのか」を記しているわけです。

きょうはそのなかから、第1章「不審者から子どもを守る」に注目してみたいと思います。

子どもの「性格」を、親は意外とわかっていない

危険を避けるための防犯教育は、子どもの「性格」によって内容が変わってくるのだそうです。親は、「うちの子はしっかりしている」「おっとりしているから心配だ」など、自分の子どもの性格をわかっていると思いがち。しかし、「果たして本当にそうなのだろうか」という視点を持つことが重要だということ。

普段から誰に対してもハキハキとしゃべり、「知らない人に声をかけられたら、すぐ逃げるよ」といっていた子であっても、万が一の状況に追い込まれたとき、どんな行動を取れるかはわからないもの。普段は足も速いのに、怖い思いをした途端に足がすくみ、大声を出して助けを求めることもできなくなるということは、十分に起こりうるのだと認識しなければいけないわけです。

そして、子どもの「いざというときの対応力」こそが重要なのだと著者はいいます。では、そんな対応力を、どうすれば把握できるのでしょうか? もちろん万が一の状況になってみないとわからないものですが、親子で会話することにより、「万が一のとき」をシミュレーションすることができるそうです。たとえば、次のように。

「もし、知らない人に、おじさんの車に乗らないか? って声かけられたらどうする?」
「知らない人にはついていっちゃいけないんだよ。無視するよ」
「でも、おもちゃあげるから車に乗ってって言われたら?」
「えー、おもちゃ? 新しい戦隊モノのやつならほしいなぁ」
「その戦隊モノのおもちゃが車の中にあるから取りにおいでって言われたら?」
「ほんとに? 中をのぞいて確認してみる」
「ダメだよ! 車をのぞいているときに後ろから押されて乗せられたらどうするの」
(16ページより)

「知らない人に声をかけられたらどうする?」と質問すれば、たいていの子どもは「ついていかないよ」と答えるもの。ところが、それで安心してはいけないということ。上記のように「それなら、こんな場合はどう?」と会話を重ねていくと、子どもの意外な面がわかってくるというのです。

そして、こうした親子の会話によって、子どもが自ら危険を避ける能力を育むことができるのだといいます。「こんなとき、どうする?」という問いかけにはじまり、「それならこんな場合は?」「こうだったらどうする?」とたたみかけて質問していくことで、子どもの想像力が伸びていくというのです。すべての状況をシミュレーションすることは難しいとしても、さまざまな状況について言及することで、子どものなかに柔軟な対応力が芽生えていくわけです。たとえば上記のような戦隊モノが好きな男の子なら、「悪いヤツとはたたかってやっつけるよ」といさましいことをいうかもしれません。そんなときには、こんな会話が有効なのだそうです。

「悪い人に手をつかまれて、車に引っ張り込まれそうになったらどうする?」
「たたかうよ! もう片方の手でパンチしてやるんだ」
「でも大人って力が強いんだよ」
「大丈夫。ぼくだって強いから!」
「じゃあお父さんの手をつかんで、力を入れて自分のほうに引っ張ってごらん」
「...あれ、ぜんぜん動かない」
(19ページより)

小学校低学年の子どもは、意外なことに「自分は力が強い」「自分は足が速い」などと思っていたりするもの。いざというときには大人に力も足の速さもかなわないということが、理解できていないわけです。そのため、こうした会話でそれをわかってもらうことに大きな意味があるということです。(14ページより)

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