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日本は追いつけるか。フィギュアの絶対女王メドベデワの強さを分析する

4/20(木) 11:34配信

webスポルティーバ

 現在、女子フィギュアスケートで世界選手権とヨーロッパ選手権、GPファイナルを連覇中の絶対女王、それがエフゲニア・メドベデワ(ロシア)だ。

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 シニア転向後、ここ2シーズンの主要大会での成績は、2015年11月のロステレコム杯でエレーナ・ラジオノワ(ロシア)に敗れた2位以外はすべて優勝。その戦いの中では、ショートプログラム(SP)1回とフリー3回、合計得点では2回の世界歴代最高記録更新もあり、今やその勢いはとどまるところを知らない。

 メドベデワの最大の特長は、スケーティング技術の高さだろう。滑り出しから氷をほとんど押さないでも、エッジを使うだけでスピードを上げられる。これは、高い技術を持っているからこそできること。実際、今年の世界選手権(ヘルシンキ)でも、フリーでの演技構成点のスケーティングスキルでは9.43点を獲得している。

 その項目で2番目に高い得点は、ケイトリン・オズモンド(カナダ)の8.93点、3番目はカロリーナ・コストナー(イタリア)の8.82点。メドベデワは身長157cmで体つきは細身であるにも関わらず、165 cmのオズモンドや169 cmのコストナーら、伸びのある滑りが武器の選手たちに負けていない。

 さらに、ただひとり9点台に乗せて9.25点を獲得していたトランジション(つなぎ)も含め、男子のトップクラスと同程度の評価を受けている。その点でも、まさに突出した存在といえる。

 そんなスケーティングの基礎があるからこそ、ジャンプも安定している。唯一、ルッツだけはやや苦手にしているようで、フリーに入れている3回転ルッツは、世界選手権以外の5試合で、エッジがクリアーでないと判定されていた。だが、GOE(出来栄え点)を減点されているのは転倒したフランス杯のマイナス2.10点だけで、他は0.60と0.70点の加点。対策はしっかりできている。

 また、公式練習で時々フリップやサルコウからの3回転3連続ジャンプや4連続ジャンプをやっているように、自身のジャンプ技術を磨こうとする意識も高い。また、今季は同じジャンプを連続ジャンプの中で3回以上跳んだ場合、そのジャンプがカウントされないだけで、連続ジャンプ自体は0点にならないルールになったこともあり、ロシア選手権では3つ目の3回転サルコウからの連続ジャンプに3回転トーループを2回つけ、ヨーロッパ選手権では最後のダブルアクセルに3回転トーループを付けて4つ目の連続ジャンプにするなど、遊び心も持って演技をしている。

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