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バルサ、奇跡の再現ならず。遠かった「1点目」。鉄壁ユーベ相手に重すぎた3点ビハインド

フットボールチャンネル 4/20(木) 12:10配信

 19日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグが行われ、1stレグを0-3で落としたバルセロナはホームにユベントスを迎えた。ラウンド16のパリ・サンジェルマン戦で見せた逆転劇の再現が期待されたが、鉄壁の守備力を誇るイタリア王者を相手に1ゴールも奪うことができなかった。(文:舩木渉)

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ここ最近熟成してきた3バックシステムを採用しなかったバルサ

 とにかくシュートが入らない。焦りや不安が会場全体に広がっていった。

 現地時間19日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、バルセロナの選手たちは再びの”奇跡”を信じて戦ったが、夢は夢のまま終わってしまった。

 前の週の1stレグでアウェイに乗り込んだバルサは、ユベントスに0-3で完敗。準決勝進出への希望が限りなく小さくなった状況で2ndレグを迎えた。それでも決勝トーナメント1回戦、パリ・サンジェルマン相手に1stレグを0-4で落とした後、2ndレグで6-1と盛り返し、CL史に残る大逆転勝利を成し遂げた“奇跡”の再現を誰もが期待した。

 おそらく選手や監督たちの頭にもあの試合の記憶が刻まれ、2ndレグでの逆転を信じて疑わなかっただろう。だが、今回はその信念が邪魔をしてしまった。

 バルサはハビエル・マスチェラーノのコンディションが万全でないこともあり、この2ヶ月ほどで熟成してきた3バックと4バックの可変システムを捨てた。ルイス・エンリケ監督が選んだのはオーソドックスな[4-1-2-3]の布陣。バルサの代名詞ともいうべき、いわば“いつも通り”の形だった。

 とにかく3点のビハインドを覆さなければならないバルサは、序盤からボール支配率を高めて相手のゴールに襲いかかっていく。ユベントスはバルサ式[4-1-2-3]において弱点となるサイドバックの裏のスペースを執拗に狙って突き放しにかかる。

「1点目」が入らず…。奇跡へのプレッシャーが重荷に

 ところがお互いにシュートが枠に飛ばない。特にバルサはいくつも決定的な場面を作っていながら、いつも簡単にゴールを決めてしまう選手たちがことごとくシュートを枠外に飛ばしてしまった。

 するとどうなるか。バルサの選手たちは時間とともに焦り、不安、苛立ち、後悔…そういった負の感情を溜め込んでいく。その様子は時折アップで映される彼らの表情からも読み取れるようになっていった。

 選手たちの焦りや不安は会場全体に伝播していく。カンプ・ノウに集まった大観衆も同様の感情を募らせていった。

 バルサのルイス・エンリケ監督はユベントス前日の記者会見で「1点目を取ることができたとすれば、2点目はカンプ・ノウが決めてくれる。3点目は自ずから生まれるだろう」と語ったと伝えられていた。

 その言葉は時間とともに自分たちへのプレッシャーへと変わってしまった。PSG戦の“奇跡”を成し遂げた選手たちは、4失点を覆せたのだからまた同じように逆転できると信じていたはずだ。その信念、あるいは2度目の“奇跡”を義務づけられたことによるプレッシャーが、「1点目」が入らない状況で重荷となってしまった。

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最終更新:4/20(木) 12:21

フットボールチャンネル

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