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ついに登場する大谷翔平「二刀流ボブルヘッド」は、どれだけ似るのか

4/21(金) 11:30配信

webスポルティーバ

「自分のボブルができること」は選手にとってステイタス

 プロ野球12球団ファンクラブ評論家の僕は、突然のメールで、いきなり「緊急ボブルヘッド会議」に招集された。そして会議は、「ボブルヘッドはもらって嬉しいのか?」「どんな素材がいいのか?」「顔について語ろう」「ポーズについて語ろう」など、さまざまなテーマを議論しながら進んでいった。

【写真】「似てない」と長谷川氏にダメ出しされたボブルヘッドたち

 会議中盤までは、「ボブルヘッド似てない問題」を訴え続ける僕に対して、「文句ばっかり言って、ふざけるな。オマエもオレたちの苦労を味わってみろ!」と罵倒し、袋叩きにするために、この場に呼ばれたのだと思い込んでいた。しかし、実は非常にフレンドリーかつ、建設的な集まりであることがわかり、僕は無用な敵対心をすぐに捨て去り、バトルに備えて被ってきたマスクを脱ぐことも忘れて会議に没頭した。

 印象に残ったのは、ボブルヘッド開発を手掛けるO.S.M.取締役の伊達泰三氏のコメントだ。伊達氏は、ロッテ・石川歩の実例を挙げて、次のように述べた。

「ロッテの石川投手は、自分のボブルヘッドができたときにすごく喜んで、すぐに自分のロッカールームに飾ってくれたそうです。自分が成績を残して、ボブルヘッドが制作されることを、ステイタスと感じてもらえるようになると嬉しいです」

 なるほど。僕はそれまで、「たとえ実績のない選手にもファンはいるし、引退した選手のファンも、その選手のボブルヘッドがほしいという思いは強いはず。だから、ぜひ、ボブルヘッドのオーダーメード化を!」という思いを抱いていたのだが、伊達氏のコメントを聞いて、すぐに考えを改めた。「ボブル化されることは選手にとってもステイタスだ」というのは、実にいい考えだ。それならば、「ボブル化」は高いハードルであらねばならない。

 プロ野球選手にとって、「公式カレンダーに自分が掲載されること」は大きなステイタスなのだと聞いたことがある。それと同様に、「自分のボブルが、ついにできた!」というのも、選手たちにとっての憧れであり、目標であるというのは素敵なことだと思う。ならば、オーダーメード化はやめよう。僕は、人の意見に素直に耳を傾ける柔軟な男なのだ。

 それにしても、今回の「極秘会議」は、僕には初めて知ることばかりで、実に勉強になった。3Dスキャン技術をはじめとするハイテクとボブルの関係。中国の原型職人や彩色職人と日本人スタッフとの知られざる連係プレー。また、ボブルの発祥は、アメリカでも1990年代からと歴史が浅く、当初の直立不動タイプのものから、現在のように躍動感あふれるアクションタイプに変貌していったのも、つい最近のことなのだと知った。

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