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世界に衝撃が! 数千人以上もの子どもたちを襲った性犯罪。巨大権力により組織ぐるみで隠された真実とは?

4/21(金) 11:00配信

ダ・ヴィンチニュース

 いつの時代でも“権力”というものは存在する。弱い立場にいる者が、たとえ正しくあっても強い権力の下では泣き寝入りし無力となることは少なくない。一個人の前に立ちはだかる存在が大きな組織であればなおさらである。

 『スポットライト 世紀のスクープ カトリック教会の大罪』(ボストン・グローブ紙〈スポットライト〉チーム:編、有澤真庭:訳/竹書房)はキリスト教最大の教派・カトリック教という巨大権力が聖職者たちによる性的虐待を組織ぐるみで隠していたという事実を明かしたルポタージュである。司祭により被害を受けた子供たちの数は数千人にも及んでいるという事実が世界中の多くの人々に衝撃を与えた。すでに公開された映画『スポットライト 世紀のスクープ』でこのニュースを知り驚愕した人もいるかもしれない。

 本書ではドラマチックに描かれた映画よりも、さらに深く具体的に教会が犯した大罪の事実を明かしている。そこには映画では知りえない生々しい被害時の状況、被害者たちの悲痛な声や事件により受けた影響、虐待した司祭たちや司祭たちの罪を隠し続けた上層部の人間たちの言動、彼らのその後といった事件の事実が写真や資料とともに綴られているのだ。加害司祭や関係者の写真、直筆の手紙まで公開されているため、よりリアルに事件を感じられるのである。

 この事件の舞台となっているのがアメリカ最大のカトリック都市と言われているボストンだ。土地柄ゆえに教会の権力はとても強い。

 カトリック教会の構造は法王を筆頭に枢機卿(すうききょう)、大司教、司教、司祭、助祭と続き、区域にわけて教会をまとめる教会行政上の単位として教区がある。同じキリスト教でもプロテスタントとは異なり、司祭以上は結婚することが禁じられているのだ。

 今回のスキャンダルで暴かれた多くの犯罪は司祭によるものだ。“神父”と呼ばれる司祭は信者と接する機会が多い。そして未成年者を次々と虐待した司祭たちは一生独身が強いられている者たちばかりなのである。

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