ここから本文です

監督に怒りのジェスチャー、同僚に苛立ち… 不満を爆発させた川崎新主将が担う重責

4/22(土) 22:55配信

Football ZONE web

清水に土壇場で追いつかれ、公式戦4試合連続の未勝利

 川崎フロンターレは21日、J1第8節で清水エスパルスと対戦し、ホームで2-2と引き分けた。FW小林悠は試合後、険しい表情でミックスゾーンに現れた。

【写真一覧】美女サポーター特集 あのスター選手の美人妻やガールフレンドも…

 この日、小林は珍しくピッチで感情をむき出しにしていた。前半終了間際、終始プレーに精彩を欠きボールロストを繰り返していたMFエドゥアルド・ネットが、ペナルティーエリア手前で不要なファウルを与えると、小林がタッチライン際に立つ鬼木達監督に、ネットに対する怒りのジェスチャーを示して不満を露わにした。

「前半はちょっとネットが持ちすぎて、探しすぎている場面が多かったので……。探して探して、そこで足元に入れられても結構きつい。なるべく見えている人に当てて、動かしている間に縦に入れてもらえないと。(森谷)賢太郎が後半にそれをやってくれて良くなったので、賢太郎が良さを出してくれたなと」

 ネットは結局、前半で途中交代となり、代わりにMF森谷賢太郎がボランチに入ると、川崎の攻撃にリズムが出始め、後半に2得点を奪った。

 一方で、小林は「チームの利益よりも個人の利益を優先してしまう人もいた」と指摘。個人名は挙げなかったものの、MF三好康児との連携について尋ねられると、少し語気を強めて課題を主張した。

「なんであれ打っちゃうんだよっていう。チョンって出してくれればもう決まったのに。あれは出して欲しかったし、その点で腹が立った部分もある。自分でゴールを決めたいのも分かるけど…」

 前半、後半ともに何度かあった数的有利な状況でゴールに迫った場面、三好はそのほとんどでシュートを選択。小林はゴール前でフリーの状態で待っていただけに、なぜボールを出さないのかと苛立ちを隠さなかった。

エースでキャプテンという重責

 2-1で迎えた後半アディショナルタイム、まさにラストプレーで清水に同点弾を決められ、土壇場で勝ち点3を逃すことに。4試合ぶりの勝利は目前で、その手からこぼれ落ちていった。小林は悲劇的な失点の直後、ガクッと膝から崩れ落ち、そのまま試合終了のホイッスルを耳にした。

 昨季終了後、他クラブからオファーを受けていた小林は、高額な年俸の提示も蹴り、「川崎で優勝したいんだと実感した」と残留を決断。FW大久保嘉人がFC東京へ移籍したことから絶対的エースとして攻撃陣を引っ張るのに加え、今季はMF中村憲剛からキャプテンマークも託されることになった。勝ちきれないチームの現状は、多くの重責を担う小林を、より一層ナーバスにしているのかもしれない。

 それでも、「今日の攻撃に関しては手応えがあったし、やっていて久しぶりに楽しかった」と前向きな言葉を発した姿には、エース、そしてキャプテンとしての風格が漂っていた。

 白星に見放されている今は苦しい時を過ごしているが、この壁を乗り越えた時こそ、小林が選手として一皮むける瞬間なのかもしれない。

城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku

最終更新:4/23(日) 19:16
Football ZONE web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Football ZONE web

fangate株式会社

日本代表や欧州各国リーグなど、国内外のサッカー情報を毎日更新