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あなたは笑える? 人気フランス人コメディアンが抱いたアメリカンドリームとは?

4/23(日) 21:10配信

エスクァイア

アメリカンドリームを追い求め、1人のフランス人コメディアンが渡米し、活躍の場を広げました。

【 動画で見る! 】カーネギーホールのメインのショーで英語によるスタンドアップショー

フランスで大人気だった彼は、なぜ渡米して、何もかもやり直したのか?

 昨夏のロンドン、俳優でありコメディアンでもあるガッド・エルマレ氏と会話したときのことです。Skypeは故障していて、互いの声を聞くことはできましたが、彼からこちらの姿は見えなかったそうです。フラストレーションが溜まるはずのインタビューのはずが、アメリカのテレビをダシに瞬く間に笑いに満ちた会話へと転じたのでした。 
 
 「多分、君はキャットフィッシュ(ナマズ/なりすましを意味する)じゃないのか?」と、彼はわたしに言ってきました。「あなたの写真は素敵だけど、なろうと思えばすぐに誰にでもなれるでしょ!?」と加えながら…。 
 
 当時エルマレ氏は、アメリカの大衆文化について可能な限り知りたいと、職業的な関心を抱いていました。彼はモロッコ生まれで、20年以上パリに住んでいました。2016年年6月まで新たな芸を広げながら、ニューヨークの小さなコメディクラブに出演しながら生活をしていました。英語で演じるのは初めてであり、彼はすでに『レイト・ナイト・ウィズ・セス・マイヤーズ』や『ザ・デイリー・ショー』、『ザ・ナイトリー・ショー』やジェリー・サインフェルドの『コメディアン・イン・カーズ・ゲッティング・コーヒー』などの番組に登場していました。 
 
 ビーコン・シアターでの1カ月間の研修中は、ジェリー・サインフェルド氏のためにエルマレ氏が機会を設けたのでした。今回エルマレ氏は、カーネギーホールのメインのショーで英語によるスタンドアップショーのツアー『オー・マイ・ガッド』を終えようとしているところです。

なぜ、フランスでスタジアムを満員にできるほど人気のあるコメディアンが、 ニューヨークに行くことを決心したのでしょうか?

 
 「アメリカはスタンドアップコメディ発祥の地だ」と、彼は青い目を見開いて話し、「それがスタンダードだ。だから、自分の仕事のメッカであるところに行きたいし、そこで仕事をしたかったんだ」とコメントしました。 
 
 彼の国際的な人気は、新しいスキルを磨く妨げになるとも言えるのです。そして彼自身が、そんな自分の生き方を好んでいませんでした。そして芸において彼は、アメリカ人の笑いに一目置いていたのです。「やり直すということは、本当にエキサイティングなことだ」と彼は話します。 
 
 「フランスでパフォーマンスをすることも、今だってワクワクするさ。でも、それはかつてほどではありません。今は現場に歩いていくことができるだけで素晴らしい――取り巻きもいなければ、お抱え運転手もいない、警備員もいない。バックパックとノートを持って歩くだけ。そのドキドキ感がたまりません」と、続けました。このようにエルマレ氏にとって、コメディもロマンスのように感じられるのです。「ランデブーみたいだし、ラブストーリーみたいだ。彼らがそれを好きになるか、僕を好きになるかは分からない。不安になるのもエキサイティングだから…」と、エルマレ氏は話しました。

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最終更新:4/23(日) 21:10
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