ここから本文です

元WSJ記者ジェシカ・レッシンは、なにを成し遂げたのか?:購読料モデルの成功例「インフォメーション」創業者

4/24(月) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

ジェシカ・レッシン氏は20代のころ、ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal:以下WSJ)の若手記者として、テクノロジー企業やメディア企業に対する粘り強い取材で自身の評判を築いた。メディア界の大物であるジョン・マローン氏とバリー・ディラー氏のあいだで繰り広げられた法廷闘争の内幕を暴き、同紙の一面で一大センセーションを巻き起こしたのも彼女の記事だ。

リコード(Recode)で編集長を務めるカーラ・スウィッシャー氏は、レッシン氏を「いつも手際が良い」と称賛。同じリコードのシニアエディターであるピーター・カフカ氏は、レッシン氏のスクープがあまりに徹底したものだったため、先述の法廷闘争でも取り上げられたと、ビジネスインサイダー(Business Insider)で述べている。

当時の担当編集者だったマーティン・ピアーズ氏は、これらの大御所を前にしても屈しないレッシン氏の芯の強さ――「ディラー氏のような人物はときに人を威圧する」――と、テレビ事業への参入をめざすAppleの計画を頑なに追いかける姿勢に感銘を受けたと語る。「彼女はApple TVに関する報道を続けるようしつこくせがんできた。それほどの時間を費やす価値があるのか、私自身は少し懐疑的だったが、彼女はひっきりなしに私に電話をかけてきた」とピアーズ氏は語る。

そして3年前、レッシン氏(現在33歳)は、サブスクリプションベースのテクノロジー系ニュースサイト「インフォメーション(The Information)」を開設。そのひたむきさと家族の蓄え、およびテクノロジー系エリート層との人脈(マーク・ザッカーバーグ氏はレッシン氏の結婚式で介添人を務めた)を、同サイトの運営に注ぎ込んだ。知名度はなく、1日に配信される記事も2本だけ。しかし、その年間購読料は399ドル(約4万5000円)で、120年以上の歴史とグローバル規模の取材リソースを誇るWSJの購読料と、肩を並べるものだった。

だが、これまでにメディア企業やテクノロジー企業を取材してきた経験から、毛色の違ったメディア企業がつかめる好機は必ずあると彼女は確信していた。

レッシン氏は次のように述べている。「数多くのメディア企業を取材してきたが、長期的な事業目標を考慮せず、むやみにテクノロジー系コンテンツをGoogleやFacebookに提供している企業があまりにも多すぎると感じていた。メディア企業に関するおびただしい数の取材や記事の編集経験がなかったら、いままでにないメディア企業をつくり、インフォメーションを開設する好機を見出すことはなかったと思う」。

1/6ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

DIGIDAY[日本版]

株式会社メディアジーン

デジタルマーケティング戦略情報に特化した
USブログメディア「DIGIDAY」の日本版。
国内外の最新情報を独自視点でお届けします。