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「100mで桐生祥秀に勝った男」がプロ野球ドラフト上位候補に急浮上

4/24(月) 12:05配信

webスポルティーバ

 4季連続全国大会4強入りを果たしている上武大の切り込み隊長・島田海吏(しまだ・かいり/4年/九州学院)が、走攻守三拍子揃った能力を遺憾なく発揮し、注目度を上昇させている。

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 電光石火の”足攻”だった。

 昨年は、大山悠輔(白鴎大→阪神)、中塚駿太(白鴎大→西武)、笠原祥太郎(新潟医療福祉大→中日)、狩野行寿(平成国際大→DeNA)の4選手がドラフト指名されるなどレベルアップ著しい関甲新学生野球。

 その春季リーグで、上武大のドラフト候補外野手・島田が、まだ肌寒さも残るハードオフエコスタジアム新潟のダイヤモンドを駆け回った。

 4月16日の対作新学院大1回戦では、初回に先頭打者として初球を振り抜きレフト前に打球を運んだ。すると、すかさず初球に盗塁を敢行。「相手投手の映像を事前に見ていたので」と易々と成功させると、3番打者の安打で先制のホームを踏んだ。

 さらに6回の第4打席でも初球を叩き、今度はライト前に運ぶ。これを相手右翼手が後逸すると、俊足を飛ばしてダイヤモンドを駆け回り、一気にホームを踏んだ(一度、右翼手の捕球体勢を見て一塁ベース付近でスピードを緩めたにもかかわらず、14秒台のタイムで生還した)。

 翌17日の2回戦でも、第1打席にファウルで粘って四球を選ぶと、またも初球で盗塁に成功。続く2番打者のライト前安打で三塁を回り本塁を陥れ、この日も試合開始から5分と経たぬ間に、先制点のホームを踏んだ。
 
 2013年春に日本一を獲得した強豪・上武大で島田がレギュラーを獲得したのは、大学2年の春から。当初は俊足が大きな注目を浴びていた。

 両親はともに陸上選手で、特に父は九州学院から九州産業大への進学もスポーツ推薦で決めたほどの選手だった。その遺伝子を引き継いだ島田は、宇土市立鶴城中時代に野球部に所属する傍ら、陸上競技大会に出場。すると100m を11秒01で駆け抜け、熊本県を制してしまう。

 さらに全国大会では決勝進出こそならなかったものの、予選でリオデジャネイロ五輪4×100mリレーの銀メダリスト・桐生祥秀(現・東洋大)よりも先着した。当の島田は「桐生くんはケガしていたらしいので……」と謙遜するが、その俊足は高校の陸上関係者からも熱い視線が注がれていたのは事実。結局、島田は野球志望の意志が強く九州学院に進学したが、野球部よりも先に父もOBである陸上部から声が掛かっていたほどだった。
 
 九州学院では2年春にセンバツ甲子園に出場し、2回戦で大阪桐蔭と対戦した。「格の違いを感じました」と振り返るように、藤浪晋太郎(現・阪神)の前に2打数無安打、ひとつの犠打を記録したのみ。第4打席には代打を送られた。以降は甲子園に縁がなく、上武大に進学した。

 レギュラーを獲得した2年春以降、どのシーズンも盗塁は2試合に1個を上回るペースで積み重ねてきたが、打撃は波が大きかった。2年春に打率.333をマークするが、秋は.257。3年春には.469で首位打者を獲得するも、秋は.160と大きく苦しんだ。

 それが今春はコンスタントに安打を重ね、開幕週の対新潟医療福祉大2回戦では打った瞬間にそれとわかる本塁打を放つなど、俊足とともに打撃の好調ぶりも光っている。

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