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“未完了“が人を成長させる

4/25(火) 16:10配信

コーチ・エィ

エグゼクティブコーチの仕事を始めて10年以上になります。 これまでたくさんの経営層の方とお会いする機会がありました。 この仕事に出会うまでは思ってもみなかったような発見もあります。

その一つが、「自分にしている質問」の影響の大きさです。 人は毎日、心の中で自分自身にさまざまな質問を投げかけています。

「今日は雨が降るのかなあ?」
「あの会議は誰が参加するんだっけ?」

そして、天気予報を調べたり、会議の参加者を確認したりするのです。

意識しているにせよ、無意識であるにせよ、目覚まし時計のアラームをセットする時も、提案資料を準備している時も、

「明日は何時に起きれば間に合うかなあ?」
「どんな資料だとインパクトがあるかなあ?」

といった質問を、行動の前に必ずしているのです。すべての行動は質問の結果である、と言っても過言ではありません。

「自分にしていない質問」をされると、人はどうなるのか?

私たちコーチは、クライアントにさまざまな質問をします。しかしそれは、クライアントが「自分にする質問」以外の質問、すなわち、クライアントが「自分にはしていない質問」です。

人は、普段自分ではしない質問をされると、すぐには答えられないことがあります。特に、自分では全く考えたことがないような質問をされると、その場ではうまく答えられず、ちょっとした「未完了」が心の中に残ります。

たとえば、エグゼクティブ・コーチングでは、現在の経営層だけでなく将来の社長候補とされている方がクライアントになることもあります。そのような立場の方には、このような質問をします。

もしあなたが社長なら、この会社をどのような会社にしたいですか?
もしあなたが社長なら、どのような新規事業をしたいですか?
もしあなたが社長なら、どのような価値を社会に生み出したいのですか?
もしあなたが社長なら、社員にどのように成長して欲しいですか?
もしあなたが社長なら、どのような風土の会社にしたいですか?
もしあなたが社長なら、どのような会社だと言われたいですか?
もしあなたが社長なら、事業を通じて世界をどう変えたいですか?
もしあなたが社長なら、戦略とは何だと他の役員に話しますか?
もしあなたが社長なら、会社は何のために存在するものだと社員に伝えますか?
もしあなたが社長なら、あなたの次の経営者を誰にしますか?
もしあなたが将来社長になるなら、今どのような能力を手に入れたいですか?
もしあなたが将来社長になるなら、今の仕事の仕方をどのように変えますか?

将来の「社長候補」とはいえ、お相手は現在社長ではなく、別の役割を担っている方です。よほど普段から「自分が社長だったら・・」という質問を自分にしていない限り、このような質問にはすぐに答えられなかったり、答えられたとしても、すっきりしない「未完了」が残ったりします。

私たちコーチは、このように、質問を使って「意図的に」クライアントの中に「未完了」をつくり出すのです。その理由は、人が「未完了」に対して次のような特徴を持っていると考えられるからです。

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最終更新:4/25(火) 16:10
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