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<奨学金という名の借金>高すぎる国立大学の授業料

4/25(火) 7:30配信

メディアゴン

保科省吾[コラムニスト]

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600万円もの奨学金という名の借金にがんじがらめになって社会に放り出される22歳の若者。あげくに自己破産。

これは特殊な例ではない、多くの大学生がいま、教育ローンを抱えている。なぜ、こんなことになっているのか。調べてみたらいくつかの理由が見つかった。

時代の流れに沿って書いてみる。

<1>国立大医学の学費高騰

1976年には年間3万6000円だった国立大学の授業料は、2017年現在で53万5800円。実に15倍である。なぜこんなに学費が上がったのか。
もちろん初年度はこれに入学金28万2000円が上乗せされる。

<2>私立大学からの不公平是正攻撃

私立大学の授業料は同じ1976年でおよそ18万円ほど。2016年現在ではおよそ85万円。こちらは、5倍ほどの高騰である。ただし、これに設備費などが加わり、概ね100万円ほどにはなるが、それでも5.5倍であり、国立大学の15倍には遠く及ばない。

国立大学の授業料が安すぎては競争が立ちゆかないという私立大学側のロビー活動が実り、国はどんどん国立大学の授業料を上げていった、ということが理由であるという。
私立大学は、ご存じ文科省お得意の天下りポストを提供してくれる。

<3>無いなら貸すよ。教育ローン。

昔は日本育英会という組織が奨学金を出していたが、今は有利子と無利子の違いはあれ日本学生支援機構という後身の組織が貸す実質「教育ローン」が、奨学金とされている。

無利子の奨学金を借りるのは成績優秀など、ハードルが高い(これは将来予定されている給付型奨学金と同じ)。有利子の奨学金はハードルが低いので(筆者の調査した上での個人的感想で言えば、学力が低いバカ大学に行く人も含め)、多くの人が借りられるだろう、ひと月に12万円を借りられる場合もある。

<4>日本学生支援機構とは名ばかりの借金取り立て軍団

かつて筆者は日本育英会の奨学金を借りていたが、返せなくなった時に電話をしたら親身になって相談してくれた。ところが今の学生支援機構は、消費者金融のように民間の債権取り立て屋に請求権を売ってしまうような怖い組織であるという。

これは組織としてはしょうがないことなのだろうか。日本学生支援機構で、奨学金支援事業をになう正規職員は204人、非正規は214人。職員も半分は非正規雇用なのである。
組織の性質から言ってこれはダメだろう。
ちなみに育英会時代は429人中、正規が377人であった。

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最終更新:4/25(火) 7:30
メディアゴン