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江戸っ子は七夕の願い事を何に書いていた?

4/25(火) 22:10配信

サライ.jp

食事の前には「いただきます」と言うなど、私たちの暮らしの中で何気なく守られている慣習ってありますよね。江戸時代にも特有の慣習があったようです。

今回は江戸っ子の慣習に関するクイズを4問、「江戸文化歴史検定」(通称・江戸検)の過去問題からピックアップしてみました。ぜひ挑戦してみてください。

【クイズ1】
江戸では、子どもたちに守り袋を持たせる習慣がありました。この守り袋には、寺社のお礼や腹薬などとともに、あるものを入れていたようです。それは何でしょう?
(い)菩提寺発行の往来手形
(ろ)鎮守・氏神発行の氏子札
(は)名前や居住地を記した迷子札
(に)夜間でも町内の木戸を通行できる鑑札

正解(は)
江戸時代、人が多く集まる盛り場では迷子が多く、親たちも自分の子どもの迷子の対策に腐心した。そのひとつが、迷子になったときの用心に持たせた「迷子札」である。これは、常に身につけさせておく必要があるため、幼児などでは守り袋に入れて首に下げさせた。

【クイズ2】
歌川広重画「名所江戸百景 深川万年橋」には、「放生会」に際して売られている亀が手桶の持ち手に結びつけられている様子が描かれています。さて、この行事では、亀をどうするのでしょう?

(い)健康のため、食べる
(ろ)供養のため、自然に逃がす
(は)吉凶を占うため、闘わせる
(に)子孫繁栄を願い、繁殖させる

正解(ろ)
放生会とは、生物の命を絶つことを禁じる仏教の「不殺生戒」に基づく行事で、供養のために、捕らえた・鳥などの生き物を池や川、野に放つ。

【クイズ3】
正月に江戸庶民のあいだで飲まれた屠蘇は、年末にある代金を支払った返礼として頂戴する習わしがありました。その代金とは、次のうちどれでしょう?
(い)医者の薬代
(ろ)氏神の祈祷札代
(は)酒屋の売掛金
(に)長屋の店賃

正解(い)
屠蘇に特有の匂いがあるのは、薬酒だからである。とくに日本では元旦に飲む習慣がある。もとは中国の俗信に由来し、薬により邪気を払い、長寿を祈る意味がある。大晦日に薬種の入った袋をつり下げて、酒に浸透させてつくる。
江戸時代には民間でも医者が年末の薬礼金支払いの返しとして屠蘇を出す習慣があった。

【クイズ4】
七夕に願い事を書いた短冊を笹竹に飾る習わしは、江戸時代に広まったものです。願い事は短冊ではなく、ある植物の葉に書くこともありました。これは、織姫が「(  )の葉姫」と呼ばれたためだといわれています。(  )に入る植物とは、次のうちどれでしょう?
(い)芋
(ろ)柿
(は)梶
(に)桃

正解(は)
七夕は中国の織姫星・牽牛星の伝説が日本に伝わり、祭礼として定着。江戸時代は家ごとに笹竹にさまざまな短冊を飾って祭った。織姫星こと、織姫の異名を「梶の葉姫」と言い、これにちなみ、室町将軍家では7枚の梶の葉に歌を書いて、素麺などと竹に括り、後ろ向きのまま屋根に投げたという。

*  *  *

いかがでしたか? 江戸っ子たちが大切にしていた慣習から、当時の暮らしが非常によく伝わってきますね。中には現代まで残っているものもあって驚きです。全問解けた方は自信を持ってぜひ江戸検定にチャレンジしてみてくださいね!

※問題の出典:『第4回 江戸検問題公式解説集』

取材・文/オノハルコ(晴レノ日スタヂオ)

最終更新:4/25(火) 22:10
サライ.jp