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ネパールに防災教育を浸透へ、NGOが学校建設

4/25(火) 13:16配信

オルタナ

シャンティ国際ボランティア会は、アジアで子どもたちやその家族のために、教育支援や緊急援助を行う国際協力NGOである。同団体では2015年に発生したネパール地震を受け、防災対策を備えた小学校を建設するためにクラウドファンディングに挑戦している。現地で活動する竹内海人さんに国際協力活動への思いを聞いた。(聞き手・Readyfor支局=榎本 未希)

―――国際協力活動に興味を持ったきっかけを教えてください。

竹内:この分野に進もうと思ったきっかけは、高校3年生の時でした。当時入団していたボーイスカウトで、英国に派遣渡航する機会がありました。英国では寄付文化が盛んで、ボーイスカウトのような青少年教育では日常的に国際協力NGOとも密接に関わっていて、皆で社会問題について理解することが活動の一環でした。自然と社会問題に興味を持ちはじめました。

もともと将来はビジネスマンになるんだろう、そのために大学では経済や経営を学ぶことになるのだろう、と漠然と思っていました。しかし帰国後、それまでと一転して国際学の学べる大学に進路を変更しました。高校3年生の夏を過ぎていたので、先生にはかなり怒られてしまいましたが(笑)。

―――大学ですぐに国際協力活動を始めたのでしょうか。

竹内:いえ、大学進学後しばらくは、主に国内の貧困問題、外国人労働者の問題に関わっていました。国内問題の方が実際に足を運んで活動できるのでとても実感を持って活動できたからです。

しかし病院で外国人看護師・介護士の方々を支援していくうちに、徐々に国際交流に惹かれていきました。ベトナム人の方々が日本の病院で仕事をしやすくするにはどうすればいいのか、文化や慣習を調べていくうちに彼らの生まれや自国の貧しい現実を知り、国際協力に興味を持つようになりました。

卒業後は、海外の大学院で平和学を勉強し、帰国後に日本のNGOについてもっと知りたいと思い、NGOの窓口となっているJANICに入職しました。

JANICでは、NGOの活動をよりよく知ってもらう取り組みをしたり、JICAや外務省と協議会を行ったり、またNGOの事業をより良くするための活動を行いました。JANICでの仕事は多くの人にかかわることができやりがいがありましたが、自分の次のキャリアを考えた時に、やはり現場での事業に専門性を持って携わりたいと強く思うようになりました。

幸いにもNGOの活動を横断的に見ることができたので、日本で活動歴が長く実績もあり、教育に特化した活動を行うシャンティ国際ボランティア会に入りました。教育分野を選んだのは、世界の貧困課題や環境問題など、教育から人々の意識を変えていくことができるのではと考えたからです。

―――現在、竹内さんはネパールのヌワコット郡で防災対策を備えた小学校を造るために活動していますが、はじめに現地に入った時、地元の方の反応はどうでしたか。

竹内:初めは、スムーズに受け入れてくださいました。ネパールの田舎の方は当時支援が届いていなかったので、自分たちが村を訪れると、「最近来た知らない人たちが、学校を建ててくれるらしいぞ」と噂になりました。するとすぐに地元の方々の耳に入り、「どういう学校を建てるの」と聞かれるようになりました。詳しい内容を伝えると、現地で学校建設に関わる方と調整して繋げてもらえました。

一つ驚いたのが、ネパールでは教育の重要性を多くの人が理解していたことです。他国では災害時に、当然ですが学校よりも食料品や住居の整備が優先されるため、学校再開といった教育の重要性は議論しづらいのですが、ネパールでは比較的そこがスムーズに行きました。もちろん様々な団体が迅速に支援を行っていたというのもありますが、これには大変驚きました。

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最終更新:4/25(火) 13:16
オルタナ

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