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なぜ崎陽軒は「シュウマイ」ではなく「シウマイ」と表記するのか?

4/25(火) 7:30配信

@DIME

 関東にお住いの方や東海道新幹線の利用者ならなじみ深い、シウマイで有名な横浜の崎陽軒。この崎陽軒が発売する、1日に約2万3千食も売れているロングセラー商品「シウマイ弁当」は一度食べたらそのおかずとごはんの完璧なバランス、そして名物シウマイの味に誰もがとりこになってしまう駅弁だ。幅広く愛されるロングセラー商品だからこそきっと何か素敵なエピソードがあるはず!ということで、崎陽軒横浜工場と崎陽軒のことならおまかせ!という方に突撃取材を敢行した。

【写真】なぜ崎陽軒は「シュウマイ」ではなく「シウマイ」と表記するのか?

 まず、崎陽軒とシウマイ、シウマイ弁当のことから紹介しよう。崎陽軒の創業は1908年で、現在でも本拠地である横浜駅構内にて売店を開いていたものの、当時はまだシウマイの販売はされておらず、サイダーなどを販売するどちらかというとキヨスクのような存在だった。元々、横浜駅は始終着駅の東京駅に近いため、駅弁を販売する上では適さない位置だった。しかし、大変なアイディアマンだった初代社長は目立った名物のない横浜に新たに名物を作ることを決意。その後、本場の職人と共に冷めてもおいしい横浜名物「シウマイ」を開発し1928年に発売した。ちなみにこの当時のレシピは今日にも受け継がれ、今も変わっていないというから驚きだ。発売当初は売り上げが厳しい日々が続いたが、飛行機からのビラまきや「シウマイ娘」の誕生により、人気が定着。そして1954年についに「シウマイ弁当」が産声を上げたのだった。

 さて、この「シウマイ弁当」の中でも主役おかずであるシウマイは実はたった一つの工場で製造されている。それが今回お邪魔した崎陽軒横浜工場だ!

 年中無休で稼働し、一日に約80万個のシウマイを作っているこの工場ではシウマイのほかにも崎陽軒のレトルト中華総菜や、長期保存ができる真空パックシウマイ(実は「真空パック」という言葉を使い始めたのは崎陽軒が初めて!)、お菓子、肉まん、あんまんなども製造している。現在は弁当類の製造は行われていないが、需要の増加に対応するべく今夏から設備を増強しこちらでも製造開始予定。ちなみにこちらの工場は一般向け見学コースもあるので事前申し込みすることでシウマイの製造工程を見学することもできる。

ところで崎陽軒では「シュウマイ」ではなく「シウマイ」と表記する。これは、初代社長の訛りが元々のきっかけとされ、それが実は本場の発音に近いということで今もそのまま「シウマイ」と表記されている。

 さあいよいよシウマイ工場に潜入しよう!まずは原材料を練り上げシウマイを成形。成形自体は機械が行うが、その直後に人の目で仕上がりをチェック!形が悪ければ、手直しが行われる。その後、急速冷凍し出荷の寸前に蒸し上げ工程に向かうのだが、これもなるべく出来立ての味にこだわっているのと、消費期限の問題があるためだ。実は崎陽軒の「昔ながらのシウマイ」は、原材料は国産の豚肉(冷凍物は使わないこだわり!)、玉ねぎ、オホーツク産の干帆立貝柱、グリーンピース、塩、コショウ、砂糖、でんぷん、そして皮の小麦粉と、化学調味料や保存料を一切使わない安心食品。そのため、消費期限が短く、販売エリアも北は大宮、南は静岡とそこまで広くない。

 崎陽軒の経営理念には「ナショナルブランドではなく、『真に優れたローカルブランド』をめざします。」という言葉が掲げられており、あくまでも製品を高い品質のまま提供できる範囲でのみの販売にこだわっている。シウマイの蒸し上げもその日の売れ行きや売店からのリアルタイムな情報により随時蒸し上げる個数を調整している。こうして蒸しあげられたシウマイは既定のパッケージに詰められ、シウマイ単体の商品である「昔ながらのシウマイ」などはこのまま販売店に発送、シウマイ弁当などのおかずになるものは、成型後横浜駅のそばと都内にある弁当工場へ運ばれる。

とりあえず前半はここまで。

 後半ではいよいよシウマイ弁当の登場だ!

文/村上悠太

@DIME編集部

最終更新:4/25(火) 7:30
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