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「割安株」を探すなら「PER」と「PBR」だけでなく「営業利益率」「ROE(自己資本利益率)」に注目!運用のプロの割安株の探し方と注目の2銘柄も公開!

4/25(火) 12:25配信

ダイヤモンド・ザイ

 割安株に投資するコツを、割安株の運用に精通するスゴ腕ファンドマネジャーが伝授! 

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 ダイヤモンド・ザイ6月号では、特集「5年で2倍上昇の成績を叩き出す!  最強投信に学ぶ 日本株入門」を掲載。この特集では、好成績で人気の投資信託を運用するファンドマネジャーに、「高配当株」「割安株」「成長株」「新興市場&IPO株」「低位株」という5ジャンルの日本株で、きっちり勝つためのコツを聞いている。

 今回は、その中の「割安株」部門を抜粋して紹介。教えてくれたのは、「バリュー55【三菱UFJ日本株オープン】」のファンドマネジャーである、三菱UFJ国際投信の石川勝士さん。プロも参考にしている指標や、その活用方法を知って、運用のスキルをアップさせよう! 

予想利益や1株純資産と比べて、株価が不当に安ければ買い!

 株価は、その会社に対する評価を表すものだが、必ずしも企業の価値を正確に反映しているわけではない。いくらその企業が安定した収益を上げ、強い競争力を持っていても、ただ認知度が低いというだけで過小評価されることも。

 また、その逆に、勢いのある企業に対して、投資家が大きな期待を寄せ、それが過大評価につながっていることもあるのだ。

 株価が、将来を見据えた企業価値を正確に反映しているかどうか。それを表す指標が「PER(株価収益率)」と「PBR(株価純資産倍率)」だ。

 PERは、株価を1株利益で割って求め、株価が会社の利益の何倍まで買われているかを表す。その値が低いほど、実態と比べて株価が割安と判断ができる指標だ。

 たとえば、A社の株価は1000円で、1株利益が100円ならば、PERは10倍。現在の株価は、10年分の利益に相当する。同じ株価でも、1株利益が50円のB社は、PER20倍。投資金額の1000円が10年で回収できるA社の株のほうが、回収に20年かかるB社より割安と考えられる。

 一方で、PBRは株価を1株純資産で割ったものだ。「1株純資産のほうが株価より高い=PBRが1倍以下」ということは、たとえば会社が解散して、資産が還元された場合に、株主に利益が生じるということ。

 「PERとPBRは、『業種平均』と比較することが非常に重要です。たとえば、製造業などの業績は、為替や原油価格、金融政策などの外部環境に左右されやすく、内需企業である小売業、食品、医療品などはある程度の業績が見通せます。業種が違えば、利益の条件がそれぞれ違うので、株価の割安度も変わるのです」(石川さん)

 つまり、一つの銘柄だけを見て、「PBRが1倍以下で低いから、買っていいんだ」と、安易に判断してはいけないのだ。

 業種平均と比べることに加えて、割安度を見るときに注意しなければいけないポイントがある。それは、株価が割安なだけでは、株価が上昇するとは限らないということだ。成長性が低いなどの問題があって注目されず、割安に放置されている「万年割安株」もあるからだ。

 「割安株が上昇するには、利益が成長するかどうかも必要な条件です。逆に今が割高でも、3期先の利益が大きく成長していれば、将来の1株利益で算出したPERは割安になるからです。企業が構造改革を実行したり、成長分野に資金や人材を集中しているかをチェックし、利益の成長性も重視します」(石川さん)

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10月号:8月21日(月)

定価730円(税込)