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真野ちゃん、「『この世にたやすい仕事はない』は何気なく見て!」

4/26(水) 5:00配信

ザテレビジョン

真野恵里菜が主演を務めるドラマ「この世にたやすい仕事はない」が、毎週木曜夜11時からNHK BSプレミアムで放送中。主人公・かすみを演じる真野が、作品の見どころやかすみとの共通点などについて語ってくれた。

【写真を見る】普段の真野ちゃんはキツい!?

本作は、芥川賞作家・津村記久子の同名小説が原作。かすみが、紹介された奇妙な仕事に携わっていくうちに働く意味を見いだしていく姿を描く。

かすみは、これまで“バスのアナウンスの仕事”“おかきの外装の仕事”に従事。5月4日(木)、11日(木)に放送される第5、6話では“ポスター貼りの仕事”に挑む。

――かすみを演じるに当たって、心掛けている事はありますか?

色をハッキリさせないように!と心掛けていましたね。短期のお仕事を転々とするっていうこともあり、かすみはどこかフワフワと漂っている感じがあるので。また、周りがキャラの濃い方ばかりなので、かすみの色は濃過ぎない方がいいのかなと思いました。

お芝居をいている中で「ちょっと、ここでアドリブを入れたいな」とか「このシーンはコメディーっぽくしたいな」とか思うんですけど、物語を通してかすみはずっと映っているので、ブレちゃいけないなって。ですので、少し難しかったですね。フワフワして見えるかもしれないですけど、逆にかすみが頼りないからこそ周りの人の濃さが際立って、ちょうど良くなったかなって思います。

――今回の役は比較的等身大に近いと思いますが、そういう役を演じてみてどうでしたか?

ここ最近は気が強かったり、元ヤンだったり、キャラが際立っている役が多かったので、等身大に近い方が逆に難しかったですね。監督とも話をさせていただきながら、キャラを作っていきました。かすみは精神的にあまり安定している子ではないので、人と目を合わせなかったりとか、とんちんかんな事を言ったりとか、人間臭さのような面を出せたらなって思いました。

私自身、かすみの熱さは見習わなきゃなって思いましたけど、演じてても「この発言は、相手をちょっとイラッとさせちゃうだろう」とか、恋人の純(塚本高史)に対しても「そういう言い方は、しちゃいけないんじゃないかな」っていうのを感じていましたね。

――普段の真野さんは、どんな感じなんですか?

私は思った事をズバズバ言うタイプなので、友達と議論になることもありますね。感情を隠して、取りつくろって人と向き合うことがあまり好きじゃないんですよ。友達同士でも間違ってるって思ったら、「それ多分、向こうにはこう聞こえてたと思うよ」みたいに指摘することもあります。考え方とか人それぞれ違うので、言葉を交わすことがすごく好きですね。

でも、たまに言い方がキツかったかなと思うこともあります。先日も母親との電話で「何でお母さんは、いつもそうなの!?」みたいに強く当たってしまったんですよ。母親に「そんなふうに言わないでよ」って言われて、電話を切った後「ちょっと言い過ぎだったな」って反省しました。そういう事がよくあります(笑)。

――真野さんがかすみと似ている部分はありますか?

似ている部分よりも異なっている部分の方が多いですね。私は、仕事に全力で取り組みながらも休みの日は休みの日で嬉しいですが、かすみは休むことすら嫌に思ってしまうところがあります。自分が休んでいる間にも競っている相手は仕事をしているとなると、上司から「休んでください」と言われることに反発してしまうんですけど、私は「しばらく休みがないから、そろそろ休みが欲しいな」と思いますね。

でも、仕事との向き合い方や距離感の取り方などは、かすみを演じることで勉強になりましたし、考え直すきっかけになりました。

――真野さんもかすみ同様、小さい頃からの夢をかなえましたが、今も続けている真野さんと、挫折してしまったかすみとの違いは何だと思いますか?

このお仕事を始めてもうすぐ10年たつんですけど、芸能界を離れることを真剣に考えた時期もありました。例えば、将来を考えた上で大学に行くかどうかを考えた時などです。

芸能のお仕事は、自分が頑張っていれば求めてくださる方がいて、今回のようにかすみという役を頂けたりするので、そういう部分が励みになります。また、お仕事の現場によって出会う方が変わるので、それも刺激的で楽しいです。人との出会いが好きなので、「次はどんな方と出会えるかな?」「どんな方とお仕事できるかな?」と思っています。

かすみは人のことがあまり好きではないと思うんですが、そんなかすみが教師として目の前にいる子供も大人も相手にしなければならなかったことが難しかったんだと思います。悩みを言わないし、ぐちもこぼさないし、「1人でやらなきゃ!」「やれるんだ!」「やってやろう!」っていう気持ちが大き過ぎたので、緊張の糸が切れた時にバーンアウトしてしまったのかなって思います。

――アイドルを辞めて女優になった時、不安はありましたか?

もちろん不安もありましたけど、当時は野心的だったので、大変な事もたくさんあるだろうけどやってみなければ変われないと思って、好奇心の方が強かったです。私の中では、ハロー!プロジェクトを卒業して役者になることは1つの転職で、ここから新しい一歩を踏み出すんだという気持ちでした。

結構そういうところがあって、3~4年前にも「1人で海外に行きたい」と1週間お休みをもらったんですけど、何で行きたかったのかって聞かれると特に理由はないんですよ。「1人で海外に行ってみたい」とふと思っただけなんです。思い立ったら思い切って行動に移してしまうので、突拍子もないってよく言われるんですけど、そこがかすみとは違う楽観的な部分なのかなと思います。

――アイドルに燃え尽きた部分もあったんですか?

それはなかったですね。続けていればもっと大きい会場でできるかもとか、夢を見てましたし。でも、役者をやるなら、すでに何年もやってる役者さんたちと同じフィールドに立つことになるし、そのためには生半可な気持ちじゃできないので、どっちもではなくて、どちらかに決めなければと思いました。

――真野さんが思う女優の魅力は?

役を通してさまざまな職業になれるところですね。まだ学生役もやらせていただいてますし。撮影で制服を着て学校にいる時に、「何で私、制服着てるんだろう?」って、ふと我に返る瞬間もあるんですけど(笑)。

――かすみはさまざまな仕事に挑戦しますが、真野さんがやってみたい職業って何かありますか?

料理人をやってみたいですね。私はまだ学生の役も多くて、役を通して何かの職業になったこともあまりないので、料理人はすごく興味があります。レストランに行った時も、料理を作っている方を見るのが好きなんです。

――ブログでも料理などをアップされてますが、元々興味があったんですか?

興味がありました。最近は「私、こんな物を作ってます」というよりは、「普段こういう物を食べて、こういう事を考えて生活しているんだよ」という、生活の一部をのぞくことができるツールになればいいなと思って更新しています。

――第5、6話では、かすみがポスター貼りの仕事に挑戦しますね。

第1、2話は尊敬できる上司が現われて、第3、4話のおかきのお仕事では一緒に仕事する仲間に出会えて、第5、6話では初めて自分の心を許せるというか、友達になれるのかなっていう女の子と出会います。プライベートを共にして、カフェに行ったりする友達になるのかなって思った時に、問題が発生するんです。そこでかすみの感情が揺れ動いたり、情緒不安定になったりしながらも、友情が芽生える瞬間があります。

物語中盤まで、かすみには純という恋人は出てきますけど、友達が出てこないので「この子、休みの日はどうしてるんだろう?」とか「女の子っぽい一面とかあるのかな?」とか思っていました。でも、第5話でポスター貼りをしてる時に女の子と出会って、「心を許せるかも」とか「心が軽くなる」っていう感覚を味わえて、かすみがまた一歩成長できたのかなと思いました。

――第5、6話では、それまでとは違う部分が見られるわけですね。

そうですね。一緒にドーナツ食べながら歩いてるシーンとかあって、「あれはカモメなのか、何なのか」とか何気ない会話をして、今までなかった女の子っぽい一面が見られると思います。

――真野さんが心を許せる人っていますか?

親友という言葉を使うとちょっとくさいですけど、本当に何でも話せる友達が2人いるんですけど、どっちにも同じ事を喋るし、2人とも好きだから、これは出会わせちゃえばいいんだと思って、2人を引き合わせたんです。今は3人で会いますし、私がいない時でも2人で会うこともあるみたいです。

3人とも本当に仲が良くて、それこそ「今すぐ聞いてほしい事があるの」って言われたら、自分が空いてれば飛んでいきます(笑)。2人とも20歳前後の時に知り合ったんですが、大人になってからの、そういう出会いって大事だなってすごく感じています。

――では、第5、6話はどんなところが見どころになりますか?

作品を通して4つのお仕事がある中で、なかなか取っ付きにくい話ではありました。 “寂しい”がテーマで、かすみは「私は寂しくない」と言い張るんですけど、“寂しい”っていう感情は絶対あるし、あって当たり前ですし。その“寂しい”がどうなるかというところには注目してほしいなって思いますね。

自分の弱さを認めていい時と、絶対に認めちゃいけない時があるし、心が弱ってるところに付け込んでくる人がいるっていうのは、生きていく上での教訓になると思います。

その後、純との結婚の話が出てきたりして悩んでいる時に7、8話の公園の管理のお仕事では、純とまさかの同じ職場になってしまい、純とかすみが共同作業をする場面が見られます。

――最後に、毎週楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。

「仕事のヒントを得よう!」と考えて見るとドラマを楽しめなくなってしまいますので、深く考えずに、何気なく見てもらえたらなと思います。また、「かすみがどんな子なのか」「こういう仕事って本当にあるのかな?」「こういう上司いるよね」とか、何か1つでも自身と重ねて見てもらいたいです。「仕事ってこういう距離感がいいんだ」とか、得るヒントは小さくていいと思うので、かすみの周りで起こっている物事を一歩外から見てもらえたらなって思います。

最終更新:4/26(水) 5:00
ザテレビジョン

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