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若き日本人ターンテーブリストが、世界的な成功を収めるまでにやってきたこと

4/26(水) 8:10配信

ライフハッカー[日本版]

『BREAK!「今」を突き破る仕事論』(川内イオ著、双葉社)は、ビジネス系ニュースアプリ『News Picks』の連載「世界王者の風景」を加筆修正したもの。「絶対王者」と呼ばれたプロボクサーから、シルク・ドゥ・ソレイユと契約して世界をめぐるBMXのプロライダーまで、さまざまなシーンで活躍する10人が取材対象となっています。

取材を通して僕がなによりも驚いたのは、彼らが歩んできた道のりだった。(中略)どんなジャンルであれ、世界王者といえば天賦の才に恵まれた別世界の住人というイメージがないだろうか。僕も、そう思っていた。しかし、10人の世界王者は身体能力が突出しているわけでも、英才教育を受けたわけでも、裕福だったわけでもない。世界に挑む前の時点では、人生に悩み惑う、どこにでもいるような「普通の人」だったのだ。
(「はじめに」より)

つまり本書では、そんな普通の人たちが、どのようにして世界一の座に上り詰めていったのか、その真相に迫っているわけです。きょうはChapter I「どん底から這い上がる」のPart 2に登場する、DJ Shintaroに焦点を当ててみたいと思います。

1年にわたり、1日8時間スクラッチの練習

DJ Shintaro(以下シンタロウ)は、2013年に世界最大のDJコンペティションとして知られる「レッドブル・スリースタイル(Red Bull Thre3style)」を、史上最年少かつ史上唯一のアジア人として制したDJ。

秋田に生まれ育つも、「ちょっとグレちゃって」高校を1学期で中退。そんな時期に、友人から借りたアメリカの人気DJ、A-TrakのDVDに感化されてDJを開始したそうです。とはいえ、それは暇つぶしのひとつ。18歳のときに上京したのも、高校卒業後に上京するという彼女を追いかけたにすぎなかったのだといいます。

東京に出てきて、すぐに通い始めたのがスクラッチのスクールだった。スクラッチとは、回転しているレコードを反対側に動かすプレーで、安易なイメージだが、DJがヘッドホンを片耳にあてながらレコードをキュッキュッとこする、あの動作を指す。(38ページより)

ところが、アルバイトをしながらスクラッチを学ぶという生活のリズムができはじめたころ彼女にふられ、そこからスクラッチ漬けの生活がはじまったというのです。

「東京に出てきた目的が彼女だったし、友達もいないから、やることがスクラッチしかなくなって、1年ぐらい、1日8時間は練習していましたね。渋谷にバイトしに来て、帰ったらメシも食わずにずっと練習して、気づいたら朝みたいな。最初のころは腱鞘炎になって。電車に乗るときもフェーダー(DJ用ミキサーの音量を調整するつまみ)をカチカチやっていて、ホント病気(笑)。なにかに一番はまった時期だったかもしれない」(40ページより)

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