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ユネスコ「創造都市」篠山市―空き家を活かした「創造農村」への挑戦

4/26(水) 11:50配信

政治山

地方創生と空き家の活用

 地方創生の取り組みの一つとして、内閣官房に「歴史的資源を活用した観光まちづくり連携推進室」が設置されました。この施策のモデル事例として篠山市内の町屋改修や「集落丸山」の取り組みが紹介され注目を集めています。

 紹介されている事例は、地域住民をはじめとした関係者の努力の積み重ねが評価されていますが、側面的に関わった経験を踏まえ、「地域活性化」の本質とは何か? 私なりの考えを述べたいと思います。

篠山市における空き家活用

 篠山市では、平成21年に丹波篠山築城400年祭を開催しました。「丹波篠山スタイル」をテーマに、一過性のイベントに終わらせない、これからの100年を見据えたまちづくりの祭り(暮らしと住まい・歴史と文化・観光)としてスタートさせました。

 空き家や耕作放棄地の増加、文化財の不十分な活用、ブランド化の立ち遅れ、高齢化や農家の担い手不足といったマイナス要因を、歴史的なまちなみや美しい田園風景、多種多様な文化財、豊富な農産物の活用による力強いコミュニティへとプラス要因に置き換え、さらにはまちづくり協議会の設立支援、市域全域を対象とした景観行政団体への移行、丹波篠山の家プロジェクト、歴史文化基本構想や環境基本計画の策定と推進などのプロジェクトに取り組みました。

 市内には、一般社団法人ノオトやNPO法人町なみ屋なみ研究所など、町なみ景観を大切にしながら空き家を活用しようとする民間法人があり、「集落丸山」は宿泊施設やレストランへの活用を試行錯誤していましたが、空き家活用を柱とした移住・定住の促進は「創造農村」のアウトプットとして大きな目標となりました。

移住・定住促進と空き家活用の実態

 平成21年から23年にかけて自治会長の協力のもと、空き家調査を実施して、600件余りが存在することを確認しました。これをもとに、所有者の意向調査への協力を自治会にお願いし、理解の得られた330件について、市が所有者に問い合わせました。また、子どもの倍増計画という目標を掲げていた福住まちづくり協議会には、空き家活用対策ワークショップの開催を通じて50件の調査をお願いしました。

 調査の結果は、市が調査した330件については6件の登録検討という回答にとどまったのに対し、福住地区では調査対象50件のうち10件ほどが、移住やコミュニティビジネスの拠点として活用されることになりました。

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最終更新:4/26(水) 11:50
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