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江戸の名産品番付で「東の大関」は何だった?

4/26(水) 22:10配信

サライ.jp

旅行に出かけたとき、お土産に名産品を買う方も多いのではないでしょうか。事前にガイドブックを購入して何が有名なのかをチェックしたり、テレビで紹介していたものを押さえてみたり。江戸っ子も同じで、道中の食べ物や旅先の名産品を楽しみにしていました。

今回は江戸時代の各地の名産品に関するクイズを4問、「江戸文化歴史検定」(通称・江戸検)の過去問題からピックアップしてみました。ぜひ挑戦してみてください。

【クイズ1】
東海道を旅する人々にとって、旅先の名物は楽しみのひとつでした。とくに甘い餅は、腹持ちするうえに疲労回復に効果があるとあって、人気の品です。では、次の宿場と名物の餅の組み合わせで、間違っているのはどれでしょう?

(い)大磯宿―西行餅
(ろ)府中宿―安倍川餅
(は)日坂宿―日永餅
(に)草津宿―姥が餅

正解(は)
日永餅は四日市宿の名物で、日坂宿のものではない。よって(は)が正解。

【クイズ2】
「諸国名物見立てひやうばん(評判)」という番付に載っている、西の大関は「土佐 鰹節」ですが、東の大関は次のうち、どれでしょう? 北前船で運ばれた名産品です。

(い)陸奥―松前昆布
(ろ)陸奥―南部鉄瓶
(は)出羽―蝋
(に)越中―薬

正解(い)
「諸国名物見立てひやうばん」は「見立番付」と呼ばれている摺物で、相撲番付に見立てたものである。「東の方」は東日本の名産品を、「西の方」は西日本の名産品を並べる。
天保11年(1840)12月の記をもつ「諸国産物大数望」も、大関が「陸奥 松前昆布」になっているため、松前昆布は定番の品目であったことがわかる。

【クイズ3】
小田原宿の名物は「外郎」で、歌舞伎十八番の代表的な演目である「外郎売り」にも取り上げられています。さて、この「外郎」とは、本来どんなものだったでしょう?

(い)甘いお菓子
(ろ)かまぼこ
(は)薬
(に)提灯

正解(は)
外郎とは、室町時代、外郎延祐によって中国からもたらされた薬で、正式名は透頂香。消化器疾患、痰切り、口臭消しなどに用いられた。
小田原の外郎は、北条氏の御用商人となった外郎氏が製造販売したもの。東海道筋で道中薬として人気を得た。
現在、名物とされている「ういろう」は、古くはういろう餅といい、薬の外郎の口直しとっされたもの。

【クイズ4】
歌川広重画「名所江戸百景墨田河橋場の渡かわら竈」には煙が描かれています。この煙は、この地域の名産品であったものを焼く際のものです。瓦や七輪のほか、植木鉢や土人形などおもに庶民の日用品がつくられましたが、この焼物とは何でしょう?

(い)浅草焼
(ろ)今戸焼
(は)人形焼
(に)本所焼

正解(ろ)
広重が描いた煙は「今戸焼」の煙である。この焼物は、天正年間(1573~92)の創始といわれ、貞享年間(1684~88)に湯をわかす茶道具の土風炉や灯心皿、火鉢などが焼かれ、名を知られるようになる。おもに日用雑器や瓦を生産し、招き猫や稲荷の狐などの今戸焼人形でも知られた。

*  *  *

いかがでしたか? 日本列島の各地でそれぞれの文化が発展し、多彩な名産品が生み出されていたんですね!

今回の出題は全て1級と2級からの出題。難易度は少し高めでした。全問解けた方は自信を持ってぜひ江戸検定にチャレンジしてみてくださいね!

※問題の出典:『第4回 江戸検問題公式解説集』『第3回江戸文化歴史検定(2008年度)江戸検出題問題公式解説集』

取材・文/オノハルコ(晴レノ日スタヂオ)

最終更新:4/26(水) 22:10
サライ.jp

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