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クールな中嶋一貴が大喜び。1年半ぶりにスーパーフォーミュラを制す

4/26(水) 11:45配信

webスポルティーバ

 2017年の全日本スーパーフォーミュラ選手権が4月22日~23日に鈴鹿サーキットで開幕した。今年も激戦が予想された開幕戦で、レースを制したのは中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)。同カテゴリーでは2015年の第5戦・オートポリス大会以来、実に約1年半ぶりの国内での勝利となった。

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 レース後、パルクフェルメ(車両保管所)でマシンを降りた中嶋は、いつも以上に拳に力が入ったガッツポーズを披露。また、胸をなでおろすような仕草も見せ、大きなプレッシャーから解放されたかのような喜びをにじませていた。

 先週に行なわれたWEC(世界耐久選手権)第1戦・シルバーストーンを勝利したばかりの中嶋にとっては、2週連続での優勝と幸先のいいシーズンスタートとなった。だがそれだけではなく、今回の1勝は先週の勝利とはひと味違う”大きな意味”もあったようだ。

 国内トップフォーミュラで2012年と2014年にチャンピオンを獲得した中嶋は、その他のシーズンでもほぼ毎年チャンピオン争いに関わり、最低でもシーズン1勝は挙げる活躍を見せていた。ところが、昨年はオフィシャルタイヤサプライヤーがブリヂストンからヨコハマタイヤに変わったこともあり、シーズン序盤から大苦戦。予選では開幕2戦続けて、トップ8で争われるQ3ラウンド進出を逃してしまった。

 さらに、岡山国際サーキットで行なわれた第5戦。第1レースで中嶋はポールポジションを獲得するが、フォーメーションラップを終えた際に停車しなければいけないグリッドを通り過ぎてしまい、痛恨のペナルティを受けて優勝のチャンスを逃してしまう。その後も不運なトラブルなどが重なり、2011年の参戦以来、自身初めて未勝利に終わる不本意なシーズンとなってしまった。

 そして2017年。2週間前に開幕したスーパーGTに2014年以来となる復帰を果たすも、予選Q2では雨に足もとをすくわれてコースアウト。決勝でも一時はトップに立つが、ライバルとのバトルの際にミスしてコースアウトを喫し、レクサス勢同士の表彰台争いから脱落して5位でレースを終えた。

 中嶋からすれば、WEC第1戦で勝利を飾ったものの、「日本国内のレースでしばらく勝てていない」という事実が自然とプレッシャーになり、それが精神面で大きな負担となっていたのかもしれない。

 そんななかで迎えた、スーパーフォーミュラ開幕戦。予選日の前日に行なわれた練習走行で、中嶋はトップタイムを記録する。そして決勝グリッドを決める公式予選では、1分35秒907を記録してポールポジションを獲得。昨年チャンピオンの国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)をわずか0.090秒差の僅差で抑え、チームの期待に応える見事な走りを披露した。

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