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「ミランにがっかり」と格下相手の敗戦を嘆く番記者 「本田をもっと早く入れていたら…」

4/26(水) 12:49配信

Football ZONE web

本拠地でエンポリに1-2敗戦 本田は17戦ぶりにトップ下で途中出場

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、現地時間23日に行われた本拠地エンポリ戦で後半42分から出場。約8分のアディショナルタイムを含めて約11分間プレーした。2017年でリーグ戦初出場となった背番号10は、劣勢を挽回すべくトップ下で動き回った。これまで事実上の戦力外状態と見なしていたヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は、本田に対する評価を変えたのだろうか。地元で長く取材をするミラン番記者に訊いた。

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 エンポリ戦後の記者会見室で、地元テレビ局「7ゴールドTV」の番記者、パオロ・ヴィンチ氏は落胆しきった表情だった。

「ミランにがっかりした。今季で一番失望した試合かもしれない。試合終了間際に追いついたダービーでの情熱をそのままに、ヨーロッパリーグ入りを決定してしまいたかった。しかし、ホームで負けるなんて……。エンポリの方が勝利にふさわしかった。ミランはいい試合をしなかった。ドンナルンマ以外は誰も許されない。ドラマティックな日、重すぎる敗北。モンテッラ時代で一番重い負け試合だろう」

 格下のエンポリに1-2と敗れたミランは、33節終了時点で6位。来季のUEFAチャンピオンズリーグ圏内の3位ナポリとの勝ち点差は13に開き、来季のUEFAヨーロッパリーグ出場圏内の5位アタランタとの勝ち点差も5に開いてしまった。

 残り5試合で苦境に立たされたミランだが、試合終了間際にモンテッラ監督は本田の名前を呼んだ。リーグ戦では昨年12月12日のローマ戦(0-1)以来、じつに17試合ぶりの出番だった。

久々の出場機会も「本田は変わらず、だよ」

 ヴィンチ記者はこの起用法に、「(モンテッラ監督は)破れかぶれ的な解決法を求めて、本田を入れたのかもしれない。でも、本田をもっと前(早い時間帯)に入れていたら、もっといい試合になったと思うよ。出場してすぐに、2回いいパスを送ったから。1回はパサリッチに、もう1回はラパドゥーラへ。しかし、10分しかプレーしなかった。スソとの交代だった。スソは司令塔としてプレーしたが、今日に関しては良くなかった」と語った。

 本田はこの試合でミラン3人目の交代選手となったが、モンテッラ監督にとっては一か八かのギャンブル的な起用だったとヴィンチ記者は見ている。だが、PKを失敗するなど精彩を欠いたスソをこの時間まで引っ張るよりも、早めに本田を投入していた方が良かったとヴィンチ記者は指摘した。

 今季7得点9アシストとミランの攻撃をけん引してきたスソが調子を落としている今、本田に出番はやってくるのだろうか。

「本田は変わらず、だよ。出番はないと思う。次節はソサがいないが、ロカテッリが代わりにプレーするから意味はない」

 2014年1月にCSKAモスクワから移籍金ゼロで加入した本田に対して、一貫して好意的なレビューで評価してきた擁護派イタリア人記者の見立ても、厳しさは変わらなかった。

「来季の去就にも影響はない。本田は確実にミランに残らない。契約更新はしない」

 今季限りで契約満了となる本田だが、中国人オーナーが買収後も退団の流れに変化はないという。昨季までは契約延長の流れにあった本田は、モンテッラ政権の誕生によってその立場は激変した。栄光の背番号10の継承者に、ミランでの未来を切り開く手立てはもはや残されていないのだろうか。

倉石千種●文 text by Chigusa Kuraishi

最終更新:4/26(水) 12:49
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