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朝鮮半島の緊張感が高まった今こそ、日韓の友好関係を深めるべき

4/27(木) 8:00配信

BEST TIMES

韓国が赤化消滅する日は来るのか――元韓国国防総省北朝鮮情報分析官であり、元外務省主任分析官である佐藤優氏との緊急対談した『韓国左派の陰謀と北朝鮮の擾乱』を上梓するなど、朝鮮半島情勢に詳しい高永喆(コウ・ヨンチョル)氏に、今後の動きをどうみるのか、情報分析のプロの視点から話をしていただいた。

国防には日韓の協力が必須

 2017年4月19日、韓国の中央日報電子版が、朝鮮半島の緊張状態を利用して、日本政府が度の過ぎる不安感を煽っているという調子で、自制を求める社説を掲載しました。また韓国外交部も、自衛隊の前線配備に対しても否定的な立場を明らかにしています。

 しかし、アメリカが限定的とはいえ北朝鮮を攻撃したり、逆に北がソウルを狙って砲撃を始めたりした場合、韓国に滞在中の日本人は6万人に近いのですから、安倍政権が自国民保護のための対策として、避難計画を立てるのは当然のことです。また、北が在日米軍基地に向けてミサイル発射するような事態もあり得ます。日本が緊張高まる東海(トンヘ=日本海)へ自衛隊の艦艇を配置して、避難やミサイル迎撃に備えるのは当然のことです。

 反日的な姿勢を持った一部の韓国人は、韓半島有事の際に自衛隊艦艇を使ってアメリカ人や韓国の避難民、また韓国在住の日本人を救助輸送するのには反対だという人がいます。だいたい、戦前から第二次世界大戦中の話を持ち出して、このようなこと言い出すのは、韓国の左派の人たちです。

 しかし現実を考えてみてください。戦場になっている韓半島から民間人を避難させるのには、北朝鮮が陸上戦力を投入しにくい、海を隔てた日本が一番近くて安全なのです。
 幸いなことに、北朝鮮の海軍力は潜水艦こそ多くの数を持っていますが、韓国にアメリカ、それに海上自衛隊の対潜哨戒能力は、非常に優秀です。また北の海上艦艇は、小型高速船が中心で、ほかはどれもそれほど規模が大きくなく旧式です。韓米の海軍、海上自衛隊が協力して事を進めれば、避難民の輸送や海上の脅威排除はスムーズにいくはずなのです。

 そういった意味でも韓国と日本はもっと協力していくべきなのです。私は再三言っていますが、ほとんどの韓国人は実際には反日や日本嫌いではなく、本当は日本が好きなんです。
 これは少し自慢にもなりますが、私は国防省情報局にいたときに日本の軍事担当官もしていたことがあります。当時は韓国軍と日本自衛隊の軍事交流はほとんどありませんでした。
 しかし、韓国も日本もアメリカの同盟国なのです。私は長官からの特命を受けて『日韓軍事交流推進事業』の立ち上げを担当しました。それがきっかけになって、今では日韓の艦艇への相互親善訪問や幹部学校への交換留学が行われるなど、人材交流が盛んになってきています。また毎年、『日韓情報交流会議』が開催されて、北朝鮮に関する最新情報を共有するようになりました。

 北朝鮮は日本にあるアメリカ軍や自衛隊の基地、そして港湾施設にノドンを打ち込んできたり、秘密裏に工作員を送り込み、破壊工作を行うことも考えられます。こういった破壊、テロ行為を防ぐためにも、日韓は軍事的、公安的に協力して情報交換を行い、協力しあっていかなければいけないのです。

 そんな北朝鮮の動きや情報を相互交換するために、2016年11月にGSOMIA(ジソミア=日韓秘密軍事情報保護協定)という、日本と韓国との情報協力と共有の協定を結びました。当初、韓国国内には反対する意見もあったのですが、北朝鮮の脅威に対抗するためには、日韓が協力することは必要なことなのです。

 日韓の国民は、戦前から第二次世界大戦までに積み重なってしまった古い観念を捨てて、官民両方とも、もっと友好関係を深めていかなければいけないのです。

文/高 永喆

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