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首長部局と県立高校が連携して地域のリーダーを育成する2~静岡県牧之原市のファシリテーション研修

4/27(木) 17:31配信

政治山

牧之原市の「地域リーダー育成プロジェクト」

 このコラムで何度も取り上げている静岡県牧之原市では、西原茂樹市長のもと、「対話による協働のまちづくり」を積極的に実践しています。また、2015年度から、地方創生と主権者教育を合わせた取り組みとして、首長部局と市内にある2つの県立高校(榛原高校、相良高校)が縦割りを越えて連携、将来の地域を担う人材を育成する「地域リーダー育成プロジェクト」を行っています。

 牧之原市の「地域リーダー育成プロジェクト」とは、高校と地域が連携し、地域を理解して愛着を深め、より地域に誇りを持つ人材を育成するとともに、行政や大学など、地域とのつながりを密にし、将来、地域を担う人材や地域の課題解決に貢献する人材を育成する取り組みです。大人が高校生に何かを教えるのではなく、大人との対話の場を通して高校生に何か新しい気付きを感じてもらう、そんな場です。

 筆者はこの事業に関わってきて、二つの問題意識を感じています。一つは、学校が地域とつながるには、教育委員会ではなく首長部局が窓口になる方がやりやすい部分があり、子供たちの学びの効果が高いのではないかということ。それは、教育委員会ではなく、首長部局こそが地域の様々な分野の課題解決を直接担う当事者であり、地域の各種団体とのネットワークを有しているからです。また、子供たちに、リアルな地域課題の情報を提供し、それに実践的に関わるプログラムを提供できると考えるからです。そうした主体的な市民を増やしていくのは、首長部局の担当部署の主要なミッションでもあります。

 もう一つは、高校生段階での市町村の担い手、リーダー育成は、誰が責任を持って行うかということです。多分、悪気はないと思うのですが、その問題には誰も意識が向かず、責任の所在は不明確、空白状態だったのだと思います。原因は、高校を所管する都道府県と市町村の縦割りです。また、そこには、総務省と文部科学省、首長部局と教育委員会、住民自治と社会教育の大きな壁もあります。今回は、牧之原市の実践を題材に、首長部局と県立高校の連携について考えたいと思います。

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最終更新:4/27(木) 17:31
政治山

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