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天皇賞・春の「2強」論争に異議あり! 割って入るのはシャケトラだ

4/27(木) 7:50配信

webスポルティーバ

 伝統の長距離GI天皇賞・春(4月30日/京都・芝3200m)は、昨年の勝ち馬で、今年初戦のGI大阪杯(4月2日/阪神・芝2000m)を勝ってGI4勝目を挙げたキタサンブラック(牡5歳/父ブラックタイド・清水久嗣厩舎)と、菊花賞(京都・芝3000m)、有馬記念(中山・芝2500m)とGIを連勝中のサトノダイヤモンド(牡4歳/父ディープインパクト・池江泰寿厩舎)の2強の様相を呈している。キタサンブラックは強力な先行力を武器に今や目を見張る充実ぶりを見せており、昨年の秋以降で敗れたのは年末の有馬記念のみ。その有馬記念で死力を尽くした攻防の末、勝利を挙げたのがサトノダイヤモンドなのだから、この2頭に人気が集中するのも無理はない話だ。

【写真】大阪杯を快勝したキタサンブラック

 しかし、「両雄並び立たず」は、競馬の鉄則である。さらに、近年の天皇賞・春は波乱の傾向が強い。過去20年で17頭を超える出走頭数となったのは13回。そのうち、1番人気が勝ったのは06年のディープインパクトのみで、それ以外の12回は連対すらできていないのだ。実力馬が実力を発揮しやすい長距離戦のはずだが、頭数が多くなると紛れも多くなるようだ。

 では、その紛れが起きるとした場合の一角崩しはどの馬か。すでにGI で勝負付けが済んでいる馬からは考えにくい。となると、浮上するのが遅咲きの大器を予感させるシャケトラ(牡4歳/父マンハッタンカフェ・角居勝彦厩舎)だ。サトノダイヤモンドと同じ”最強世代”とされる4歳馬。しかし、そのサトノダイヤモンドやディーマジェスティー(牡4歳/父ディープインパクト・二ノ宮敬宇厩舎)が皐月賞、日本ダービーと春のクラシックで死闘を繰り広げていた頃、まだデビューすらしていなかった。

 もともとは世代の中でも素質馬と見られており、育成時代もGI級の馬と伍して劣らない動きを見せていたのだという。しかし、体質が弱く、ソエなどに悩まされ、ようやくデビューにこぎつけたのが、すでに下の2歳世代の新馬戦も始まった6月12日の未勝利戦(阪神・芝2000m)。ここを断然人気に応えて、この馬のキャリアがスタート。続く7月の美濃特別(中京・芝2000m)では3着に敗れるも、ここからじっくり間隔を取って使われると、10月の500万下条件(阪神・芝2400m)、12月の境港特別(阪神・芝2200m)と連勝。格上挑戦で出走した年明けのGII日経新春杯(1月17日/京都・芝2400m)では53kgの軽ハンデだったとはいえ、古馬の重賞でいきなり2着と通用するところを見せた。そこから2ヵ月半後に出走して勝利を収めたのが、日経賞(3月25日/中山・芝2500m)だ。

 角居厩舎の辻野泰之助手は、その充実ぶりに厩舎全体が驚いているという。

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