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レイソル大谷秀和が語るボランチ論。「ポスト長谷部」に必要な資質は?

4/28(金) 11:51配信

webスポルティーバ

 ロシアW杯アジア最終予選、UAE、タイ戦。MF長谷部誠の故障離脱によって、ハリルジャパンは誰をボランチに起用するかが争点になった。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はインサイドハーフやコンバートで対処を試みたが、「正解」は出ていない。

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 そもそも、ボランチとはいかなるポジションなのか?

 ボランチはポルトガル語で舵やハンドルを意味する。船体や車体を操縦。すなわち、ピッチにおいては中央に陣取り、チームを回す役割だ。

「ダイレクトを使えるか、だと思います」

 柏レイソルの主将である大谷秀和は、「ボランチの資質」について語っている。

「ダイレクトで(ボールを)弾けるということは、周りが見えていないといけないし、そのスキルもないといけない。視野を確保し、身体の体勢を作っておく必要もあります。予測し、準備することが欠かせないですね」

 大谷は柏のボランチとして、国内の主要タイトルをすべて手にしてきた。Jリーグ、天皇杯、ナビスコカップ(現行のルヴァンカップ)、ゼロックス・スーパーカップ。アジアチャンピオンズリーグでも3回、決勝トーナメントに進出している。2011年にはクラブW杯準決勝に進み、南米代表のサントスと熱闘を演じた。

 Jリーグでは浦和レッズの阿部勇樹と並び、「トロフィーを勝ち取ってきたボランチ」と言えるだろう。チームを動かし、勝利に導く。そこにボランチの本分はあるとすれば――。

「ボランチは、まずチームを動かすことを考えるべきです」

 そう語る大谷が考える「ボランチ論」とは?
 
 日本でボランチが語られるときは、局面を切り取って語られるケースが多い。「サイドチェンジが最高」「デュエルが激しい」「インターセプトが抜群」。どれもボランチにとって一部ではあるが、全体を説明するには足りない。

「ボランチは真ん中にいる以上、みんなをサポートできる距離にいないといけません」

 大谷は端的にその鉄則を説明する。

「動きすぎるべきではないんです。動きすぎると、ボランチ同士の距離が広がったり、近づきすぎてしまったり、相手にスペースを与えることになる。そうなると、全体でポジションを修正しないといけなくなってしまう。それは無駄な動きになるんです。その効率の部分は大事になりますよね」

 良質なボランチはロジカルでなければならない。効率よくチームを機能させる。後ろと前を連結させ、フットボールの渦を創り出すのだ。

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