ここから本文です

あのテアトルがしかける映画館発の映画祭とは?

4/29(土) 10:00配信

otoCoto

映画予告編の制作会社社長・池ノ辺直子が、映画界のキーパーソンにその舞台裏を直撃!
独自の上映スタイルやイベントなどで劇場ファンも多い『テアトル新宿』など、特徴的な映画館を多数運営する東京テアトルの西澤彰弘さんに、現在取り組んでいる映画祭について、また映画祭立ち上げの経緯などを伺いました。


池ノ辺直子
(以下 池ノ辺)
西澤さんは、今は東京テアトルの本社にいて、編成のお仕事をされていますけど、その前はずっと劇場勤務だったのですよね?

西澤彰弘
(以下、西澤)
そう、ずっと劇場にいました。僕、入社して最初に配属されたのが今はなき銀座テアトルシネマだったんです。営業でしたけどアートハウスのいい時代で、その後シネヴィヴァン六本木に行ってクロージングさせて、シネセゾン渋谷に行って、タイムズスクエアを立ち上げて。

池ノ辺
バブルの時代で、どこも素晴らしいアートシネマをかけていた映画館でした。でも、全てなくなっちゃいました(涙)。どうしてテアトルに入社されたのですか?

西澤
いろんな映画会社があったんですけど、やっぱりテアトルはアートシネマの第一人者で、劇場も持っていて、そこでいい映画をかけているなと思って受けました。あの頃は本当にいい時代でしたね。1980年代は、銀座でもシネセゾンでもヴィヴァンでもそうなんですけど、一作品を1スクリーンで20週間上映して興行収入も1億あげてた時代。

池ノ辺
そのじっくり上映するスタンスがすごいですね、今ではもう考えられない。

西澤
発券機も整理券もない時代だから、お客さんはチケットが手に入るまで、みんな1日でも並ぶんです。昔って。

池ノ辺
劇場の窓口で買うんですよね。あの時は、それはそれで映画を観る楽しみの一つでした。劇場勤務の後は映画の買い付けや編成を担当されていたのですか?

西澤
はい、いつ頃からか、国際映画祭によい映画を探しに行くようになりました。僕は映画を見ることが大好きなんで、映画祭では朝から晩までずっと見ています(笑)。

で、おもしろい作品と出会って、そういうのが得意そうな配給さんと「面白いから、一緒に組んでやろうよ」と話をしても、「これはパッケージで出そうもないから、手を引くわ」という作品も出てきたりするんです。
結局どこの会社も買わなくて、1年経つと映画ってやっぱり鮮度があるから、値段が半額以下にガクッと落ちる。
で、ほっとくとこういう映画は劇場未公開のままレンタルになって終わっちゃうんです。でもね、ここで僕は大きな声で言いたいんですけど、製作者は映画館でかけるために映画を作っているわけじゃないですか。

1/2ページ

最終更新:4/29(土) 10:00
otoCoto

Yahoo!ニュースからのお知らせ