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トランプループの罠にはまった習近平

4/29(土) 12:20配信

Wedge

 今回のテーマは「トランプループの罠にはまった習主席」です。ドナルド・トランプ大統領は交渉相手に対してトランプループを巧みに利用して主導権を握ります。トランプループには主として3つのパターンが存在します。本稿では、どのようにしてトランプ大統領が習近平中国国家主席をトランプループの罠にはめたのかを中心に述べます。

強いリーダー像を意識するトランプ

 4月29日にトランプ政権は発足100日を迎えます。ワシントン・ポスト紙及び米ABCニュースの共同世論調査(4月17-20日実施)によりますと、トランプ大統領の支持率は42%で不支持の53%を11ポイントも下回っています。しかも58%が同大統領を正直ではなく信頼できない、52%が危機的状況で信頼できないと回答しています。

 上の共同世論調査が発表されますと、トランプ大統領は即座に調査結果がフェイク(偽)であるとツイッターに投稿しました。ところが、同調査の対象となった有権者の53%が同大統領を「強いリーダーである」と認識している点に関しては評価しているのです。同大統領は強いリーダーの自己イメージにかなり固執していることが読み取れます。

 4月初旬南部フロリダ州にあるトランプ大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」で米中首脳会談が行われました。その際、北朝鮮の核・ミサイル開発に関して同大統領は習主席に北朝鮮に対して一層の圧力をかけるように話をもちかけ同主席を動かしているという演出を行いました。首脳会談後の電話会談でも、強いリーダーのイメージを作っています。北朝鮮に対して圧力強化を行うように同主席にプレッシャーをかけて、自分が指示命令を出しているという演出をしているのです。一方大国のリーダーである習主席の立場からすれば、トランプ大統領の指示命令の下で北朝鮮に圧力をかけていると見られたくないのは当然です。

トランプループの3種

 トランプ大統領はこれまで「アジェンダ設定型」「無理難題型」「意表型」の3種のトランプループを活用しています。まず、アジェンダ設定型トランプループからみていきましょう(図表1)。共和党候補指名争いの最中、トランプ候補(当時)はジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事などのライバル候補よりも先にアジェンダ設定を行っていました。その代表が国境の壁建設及びイスラム教徒の入国一時禁止です。

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最終更新:4/29(土) 12:20
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