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CLで不振続くプレミア勢。“最興”、“最競”、“最狂”、ゆえに「最強」ではなく

4/29(土) 9:00配信

フットボールチャンネル

 UEFAチャンピオンズリーグでプレミア勢が勝ち進めていない。過去5年間は4度の準々決勝進出が精一杯で、今季もレスターの準々決勝進出が最高成績。イングランドの人々には、莫大な放映権収入で潤う“最興”のリーグが、「最強」ではないという自覚が芽生えているようだ。(取材・文:山中忍【イングランド】)

イングランド・プレミアリーグ【最新順位表】

過去5年間は4度の準々決勝進出が精一杯

 今季CL決勝の地はウェールズのカーディフ。英国としては母国開催にあたる。しかし、その決勝に英国が世界に誇るプレミアリーグのチームはいない。その事実が国内で大々的に悔やまれてもいない。

 レスター準々決勝敗退への反応も、プレミア勢の全滅ではなく、奇跡の昨季プレミア優勝に続く欧州での「シンデレラ物語」が未完に終わったことを惜しむ声が強かった。

 プレミアの母国民には、世界最大規模のテレビ観戦者を抱え、破格の放映権収入で潤う“最興”のリーグが、「最強」とは言えないとの自覚が芽生えているようだ。

 プレミアが最後にCLファイナリストを出したのは5年前。チェルシーが執念で実現した2012年優勝を以て、21世紀のCLにおけるプレミアの一時代には終止符が打たれた。

 最盛期は08年。3チームが4強に名を連ね、モスクワでの決勝はマンチェスター・ユナイテッド対チェルシーのプレミア対決となった。そのプレミア勢が、過去5年間は4度の準々決勝進出が精一杯。その間に、「なぜ?」という疑問も出尽くした感がある。人々はプレミアが「最強」ではない根本理由を理解してもいる。

 その1つはプレミアが“最競”であるが故の弊害。“TVマネー”と人気の高さが世界規模の富豪や投資家集団をクラブオーナーとして引きつけるプレミアでは、リーグ全体的な資金力増加が戦力格差の短縮につながった。

 この4月にも、降格候補だったクリスタルパレスが、チェルシー、アーセナル、リバプールに勝ったばかり。過去3年間にレアル・マドリーで2度のCL優勝を経験しているガレス・ベイルは、以前に『デイリー・メール』紙上で次のように言っていた。

「スペインでは、例えば最下位との対戦で早めに勝負を決めて、後半は少し力を抜ける試合がある。ハーフタイム中の交代で選手を休ませたりできる。でもプレミアでそんなことをしていたら試合に勝てない」

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