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枠から抜けることができなかったデザイン雑貨6選

4/30(日) 9:10配信

@DIME

「枠から抜けることができなかった」というより正確には「枠だけ残ってしまった」の方が表現として正しいのかもしれない。なぜなら、今回紹介するのはどれも枠(フレーム)だけが残ってしまったような姿が特徴的な雑貨たちである。本来なら製品の骨組みとしてそこからさらに肉付けされるはずが、なぜかそのまま放置されたような姿からは、「不安定さ」「物足りなさ」「空虚さ」のようなワードが連想される。

【写真】枠から抜けることができなかったデザイン雑貨6選

■枠と針だけが残った時計『Stelton Time』

時計といえば、文字盤の上を針が回転するもの、そんな既成概念を覆す時計がこの『Stelton Time』だ。この時計は文字盤を持たず、本体から外側に延びた時針と分針のうち、後者はフレームと一体化している。したがって時間が進み分針が動くのに合わせてフレームも回転していく。素材には軽量のアルミニウムが使われているが、表面はつや消し塗装を施されているので良い意味で目立つことなく部屋の一部として収まるだろう。フレームと針だけ残った姿はどことなく車のハンドルを連想させ、そのことが『Stelton Time』をよりインテリアっぽく見せている、と私は思っている。カラーラインナップはブラック、ホワイト、オレンジ3色で価格は税抜18,000円。「WEBO」のオンラインストアから購入することができる。

■2つの枠が動き出す時計『FLAME』

時計というのは枠から抜け出せない存在らしい。その名もずばり『FLAME』であるこの時計もやはり針と枠が一体化している。ただし、先ほどの『Stelton Time』と異なる点が2つある。1つ目はフレームの形が円ではなく正方形であること。2つ目は時針と分針が各々別のフレーム一体化していること。これらの特徴のおかげで、時針と分針の角度が0°(360°)、90°、180°、270°の4つ以外になる時間では、2つのフレームのずれが生み出す幾何学的模様を楽しむことができる。しかも、この『FLAME』の場合は文字盤(といっても文字は書かれていない)が残っているので、2つのフレームに加えて文字盤の正方形との間にも幾何学模様が生まれる効果がある。針と同じ材質の直線がやたらと多いので、慣れるまでは時間を読むのに苦労するかもしれない。こちらの時計は「archiproducts」で取り扱っており、価格は1200ユーロ(約14万円)とのことだ。

■囲うことに意味がある神棚『フレーム神棚』

鹿児島県南九州市にある川辺町という町をご存知だろうか?ここは仏壇製造で栄えた町なのだが、地元の職人がクリエーターとタッグを組み「川辺手練団」を結成、斬新な製品を製作する活動を行なっている。この『フレーム神棚』は大治将典氏とのコラボレーションから生まれた製品のひとつである。神棚の上部はガラス板で覆われている一方、前面、側面はガラスで覆われているわけではなく、枠で囲われているだけである。「それであれば枠自体いらないのでは?」と思う人もいるかもしれないが、囲うことには神域との境界をはっきりさせる意味がある。物理的に遮断されているわけではないが、越えられない境界はある、そんな目に見えない存在との不思議な距離感を体現した神棚だと思う。価格は税抜17,100円。「川辺手練団」のオンラインストアから購入することが可能だ。

■椅子のアイデンティティは手すりにあった?『Arm』

初めて『Arm』を目にした人はこんな感想を抱くかもしれない。「これは椅子に違いない」「だが、椅子ではない」と。この形から私たちが連想するのは間違いなく椅子である。だが、椅子として使用しようとしても椅子として使えないことが自明であるから私たちは混乱するのだ。ニュージーランドのデザイナー・Clark Bardsley氏による『Arm』は、どんな椅子でもアームチェアにしてしまう椅子である。『Arm』の中央に自分の好きな座り心地の椅子の置いてやれば、オリジナルのアームチェアを作ることができてしまう。背もたれがない椅子はもちろん、背もたれはあるけど肘掛けも欲しい、という人にとっても嬉しい椅子だろう。オーク材を巧みに折り曲げて1つなぎとなった肘掛毛と背もたれのデザインも美しい。残念ながら、現時点では製品化はされていないようだ。

■身近にあるものの姿を再認識させるランプ『GOLF FLOOR LAMP』

ドイツを拠点に活動する「Karakt」が製作した『GOLF FLOOR LAMP』のモチーフはゴルフクラブである。クラブの先端部分を形どるようにLEDランプがループ状になっているのがお判りだろうか。3本のクラブはポール部分で接続されており3本で1セットの製品となっているので、ランプ全体の姿はゴルフバッグから顔を出すゴルフクラブたち、といったところだろうか。『GOLF FLOOR LAMP』の素材は鉄とポリカーボネイト。3つのLEDランプは各々8Wのランプで、寿命は36,500時間とのこと。1日6時間の使用なら16年近く使える計算だ。価格も含めて製品に関する詳しい問い合わせは「Karakt」のHPから行ってもらいたい。

■空間を拡張するハンガーラック『Les Ailes Noires』

トロントを拠点に活動するデザイナー、John Tong氏による『Les Ailes Noires』はだまし絵のようなハンガーラックである。正面から見るとまるで3次元のボックスが宙に浮いているように見えるが、実際は(一部立体的ではあるものの)平面に近いフレームの形を立体に見せているハンガーラックである。この『Les Ailes Noires』の面白い点は、ラックに服を吊るすと、まるでボックスの中に服が浮いているように見える点である。自身の所持品までも作品の一部としてしまうわけだが、この辺りはコンテンポラリーアート(現代美術)とも通ずるところがあり、そうした作品が好きな人は是非家に置いておきたいと思うかもしれない。こちらの『Les Ailes Noires』、店舗の内装として実際に使用されている場所はある一方、市販はされていないようである。

text/Wataru KOUCHI

@DIME編集部

最終更新:4/30(日) 9:10
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