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ジダン、仏大統領選で極右候補への投票回避を呼びかけ。90年代からの因縁再び

4/30(日) 18:47配信

フットボールチャンネル

 レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は、母国フランスの大統領選挙において極右候補のマリーヌ・ルペン氏に投票しないよう、公の場で訴えた。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』など欧州の複数メディアが報じている。

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「メッセージはいつも2002年のときと同じだ。私の考えは国民戦線(フランスの極右政党)から遥か遠いところにある。我々は彼らの勝利を全力で避けなければならない」

 この発言は今月28日、リーガエスパニョーラ第35節のバレンシア戦に向けた記者会見でジダン監督の口から出たものだ。同監督は2002年の大統領選挙の際も国民戦線への投票回避を呼びかけていた。

 そもそもの因縁は1990年代後半、エメ・ジャケ監督が率いたフランス代表を、マリーヌ・ルペン氏の父ジャン=マリー・ルペン氏が批判したことに始まる。同氏は移民にルーツを持つ選手が多い状況に対し「ラ・マルセイエーズ(フランス国歌)を歌えない者にフランス代表が務まるか」と痛烈に非難していた。

 1994年W杯出場を逃したフランス代表は、エメ・ジャケ監督を招聘したが、彼の作るチームには多くの移民系の選手が選ばれていた。アルジェリア系移民の子孫であるジダン監督は当時の代表チームの中心であり、ジャン=マリー・ルペン氏が代表を務める国民戦線の考え方に真っ向から反対する立場にいた。

 フランス代表選挙は、マリーヌ・ルペン氏とエマニュエル・マクロン氏の決選投票が来月7日に予定されており大詰めを迎えている。現時点では元投資銀行家で中道派の独立候補であるマクロン氏が右左派関係なく幅広い支持を集めて優勢と見られている。

 ジダン氏の発言を受けたマリーヌ・ルペン氏は、仏『BFM TV』で反撃に出た。「ジダンは多くの金融資本を持っているだろう。彼の才能で稼いだ富を守るために、マクロンが選ばれた方がいいということ」と自らへの批判に反論した。

 さらに「彼はサッカーについて助言することはでき、それは十分に素晴らしいが、政治については確実なものではない」と、スポーツを専門にしながら政治に言及するジダン氏の姿勢を“口撃”した。

 マクロン氏は公約として大幅な減税や雇用対策などを掲げる一方で、外交政策にこれまでと大きな変化はない。一方で、マリーヌ・ルペン氏は反イスラムやフランスのEU離脱、フラン通貨復活などを公約に掲げており、仮に当選すれば欧州中に大混乱が巻き起こる可能性が指摘されている。

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