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中途採用で入社しても次第に勢いを失っていく人の特徴

5/1(月) 6:30配信

@DIME

 中途採用試験を経て入社し、当初は期待されたものの、しだいに勢いを失う人がいる。その人は仕事の経験や力が足りないのかもしれないが、周囲の社員たちが活躍できないようにしていることもある。それに気がつかないまま、努力をしても浮かばれないはずだ。

 今回は中途採用で入り、活躍できなくなっていく理由を私の取材経験をもとに考えたい。

■採用する側があいまい

中途採用試験では、新卒採用試験に比べて雇う側の考えや意図、狙いなどがあいまいで、採用関係者の中で合意がないことがある。採用関係者とは、その部署の責任者である役員や執行役員、本部長、部長、課長などだ。ほかには、人事部の採用担当者たちだ。採用試験を行う前に採用関係者が会議室などで数時間かけて話し合い、「こういう人を採用しよう」と合意形成をする会社は相当に少ない。

 だからこそ、試験を経て入社した人がミスをしたりすると、「こんなはずではなかった」と採用関係者の中で思い始める人が現れる。こういう空気を察知し、態度を変える採用関係者もいる。役員が「彼を雇ったのは誤りだった」と言えば、同調する部長や課長もいる。これでは、雇われた人が活躍できなくなっていくのも無理はない。

■密な話し合いがない

 採用関係者の間で密な話し合いができない大きな理由が、日々の仕事そのものがあいまいであるからだ。部署の使命、部署全体の仕事やそれぞれの社員の担当する仕事、仕事量、権限と責任などについて深く話し合われてはいない。部署の中で明確な合意がないこともある。

この合意がないと、立場の弱い人に押し付けたり、空気を察知し、上手く立ち回ったりする人が得をすることが多々ある。あいまいな職場で新たに人を採用しようとしても、責任者である役員、執行役員、本部長、部長、課長などの間で深い話し合いをすることは不可能だ。

■歓迎しない人がいる

 中途採用の場合、新たに入る社員を歓迎しない人がいる。立場や権威、メンツなどを失うと思い込む人だ。入社する人が、30代前半の男性ならば、30代半ばから後半にかけての男性が多い。このような人は自分の身を守るために、採用関係者である課長や部長、本部長などに何かをわざわざ言うことがある。

例えば、「今度、入社した彼がこんなミスをした」「彼は、こんな発言をしている」というように。これが、事実でない場合もある。こんな報告を繰り返し聞かされると、採用関係者の間ではもともと合意がないだけに、新たに入った人への評価がしだいに分かれていく。活躍できる機会や場も減っていく。

■ドツボにはまる

 中途採用で入った人は、30代になっても、会社という組織を心得ていない場合がある。潜在能力があっても、会社員をする限り、組織の論理を体でわかっていないと、活躍できない可能性が高い。敵が増えるほど浮かばれなくなるのが、会社である。そのあたりが、自営業や個人事業主と決定的に違う。会社に残る限り、敵は可能な限り、減らさないといけない。

 自分が外堀を埋められているならば、それを素早く察知し、採用関係者と早急に会い、誤解を解きつつ、「このときまでに~ができるようになる」などとアピールしないといけない。こういう姿勢がなく、「いつの日か、理解してもらえるだろう」と考えるのは甘い。

■アリ地獄

 中途採用で入り、活躍できない人は自分をときには責めることも必要だが、周囲の社員をよく見渡してみよう。特に同世代で、同性の社員だ。あなたにライバル意識を持っている人が、採用関係者である課長や部長、本部長に何かを言い、そそのかしていることもありうるかもしれない。そのライバル意識を持つ社員と深い関係にある、あなたよりも後輩の社員が裏で加担していることも考えられうる。

 包囲網をつくられないように、日ごろから同僚らとの関係づくりをしておきたい。食事をしたり、酒を軽く飲むのもいい。上司とときには酒を飲むのもいいのではないだろうか。ゴマをするのではない。むしろ、自分が活躍できる場をつくるために利用するのだ。中途採用で入り、壁にぶつかり、思い悩む人に考えてもらいたい。思い描いたようになれないのは、あなたの責任だけではないのだ。

文/吉田典史

@DIME編集部

最終更新:5/1(月) 6:30
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