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NHK大河ドラマ「真田丸」が上田市にもたらしたもの

5/1(月) 11:50配信

政治山

大河ドラマ「真田丸」の放映を終えて

 2016年1月10日から12月18日までの間、上田市は激動の1年間を迎えた。

 NHK大河ドラマ「真田丸」の放映を終えてみると、「信州上田真田丸大河ドラマ館」の累計入館数において、今まで過去最高であった2008年の「篤姫館」の約67万人を大きく上回る103万5,208人もの来館者数を記録したことで大きな盛り上がりを見せた。

 上田市は、大河ドラマ「真田丸」において長野県内に及ぼした経済波及効果が200億9,000万円に上ったと発表し、そのうち交通費を除いた県内での観光消費額は143億3,000万円、そのうち47.7%にあたる67億9,000万円が上田市での消費総額であり、大きな経済効果を生む結果となった。

 これら数字の面から考えると華々しい結果に終わったと考えられるが、本当にそうだろうか?

 上田市は大河ドラマ以前にも真田氏ゆかりの地とした観光政策を行い、春に行う千本桜祭りなどで多くの観光客が訪れる地域であったものの、経由地としての受け入れが多く、飲食や宿泊を伴う観光を増やす方策には、常に頭を悩ませていたのが現状であった。

 このような課題を踏まえた上で、行政および民間が大河ドラマの放映に関して、どのような影響を受けたかを述べていきたいと思う。

大河ドラマ放映での取り組み

 市は2009年から大河ドラマ誘致の署名活動を行い、全国から78万を超える署名が集まり、7年の歳月を経て実現に至った。私も大阪の民間企業で働いていたころ、60人程度の署名を集めた経緯があり、非常に喜ばしい出来事であった。

 大河ドラマ決定後、上田市は組織改革を行い、大河ドラマの担当課であるシティプロモーション推進室を立ち上げることにより、よりスピーディな対応ができるようになった。

 また「信州うえだロゴマーク」を作成し、上田市で商標登録を行い、真田丸製品を扱う民間企業が無償で使用できる仕組みを作り、観光客のための駐車場・観光看板の整備、中心市街地への回遊促進のため、真田十勇士ガーデンプレイスを建設し、上田城近郊だけでなく、街への回遊を行うためのイベントスペースを整備するなど、様々な事業を急ピッチで進めた。

 上田市議会でも、上田市観光産業振興議員連盟の取り組みとして、上田市をPRするため、真田丸に合わせた宿泊を伴う議員視察を呼び込むため、全国都道府県および市区町村議会約1900カ所に対して、宿泊を条件とした特典付のパンフレットを発送した。

 この特典では、上田市旅館ホテル組合会の協力を得て、特別料金での宿泊や「信州上田真田丸大河ドラマ館」のチケットの配布などを行い、北海道から沖縄までの89市区町村議会555人の受け入れをすることとなった。

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最終更新:5/1(月) 11:50
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