ここから本文です

不屈の男・マギーが巨人で味わう「腹の中を蝶が飛び回るような緊張感」

5/1(月) 8:10配信

webスポルティーバ

 キャリアアップとダウンを繰り返し、ジェットコースターよりも激しい野球人生を送ってきたケーシー・マギー。彼の“打たれ強さ”は、野球界でナンバーワンかもしれない。

■マシソンを「本物のプロ」にしたグリフィーJrとイチローの流儀

 2003年のドラフトで、シカゴ・カブスに10巡目(全体283位)で指名されプロ入りを果たしたマギーだが、待っていたのは長いマイナー暮らしだった。ようやくメジャー昇格を果たしたのは2008年。しかし喜びもつかの間、メジャー昇格から57日後にウェーバーにかけられてしまう。

カブスからウェーバーにかけられミルウォーキー・ブルワーズに入団した1年目、マギーは実力を発揮した。116試合に出場し打率.301、16本塁打、66打点の好成績を残し、27年ぶりのプレーオフ出場に貢献。新人王争いで5位に食い込む活躍を見せた。

 2012年からはピッツバーグ・パイレーツでプレーすることになるのだが、この年は大スランプに陥ってしまい、シーズン途中にニューヨーク・ヤンキースにトレード。結局、ヤンキースでも大きな活躍を見せることができず、解雇されてしまう。

 失意のなか、マギーは日本でのプレーを決意し楽天に入団。すると、ここでも見事な活躍を見せたのだった。不動の5番打者として全144試合に出場し、打率.292、28本塁打、93打点を叩き出し、チーム初の優勝に貢献。日本シリーズでも巨人を下し、日本一も経験した。チームにとっても、マギーにとっても忘れられない1年となった。

 翌年、マギーはマイアミ・マーリンズと契約を交わし、メジャーに復帰。その勢いは止まらず、打率.287、76打点の成績を残し、カムバック賞を受賞する。それだけではなく、サードの守備ではナショナルリーグ1位の守備率を誇るなど、攻守で活躍を見せた。

 だがその翌年、再びスランプに陥ってしまう。この年、マギーはサンフランシスコ・ジャイアンツでプレーすることになるのだが、49試合で打率.213、2本塁打、11打点と振るわず、7月に自由契約。その後、マーリンズと再契約を果たしたが、60試合で打率.182、0本塁打、9打点と低迷したまま、オフに解雇となった。

 そして昨年は、デトロイト・タイガースと契約を交わすも、わずか30試合の出場にとどまり、打率.228、0本塁打、1打点。シーズンの大半を3Aのトレドで過ごし、11月に再び解雇を言い渡された。

 そんなマギーに声をかけたのが巨人だった。昨年はマギーにとって不本意なシーズンとなったが、巨人は彼の復活に賭けたのだ。マギーは巨人に入団し、再び日本でプレーすることについて、次のように語っていた。

「私のキャリアのなかでのアップダウンで、ひとつ大切なことを学ぶことができました。野球という競技は、何が起こるのか言い切ることができません。だから、未来のことを心配するのではなく、今できることを精一杯やるようにしているんです。今の自分がどんな状況かを見極め、それに対してできる限りのことをして、あとは天に任せるようにしているのです。日本に戻ってこられて、ワクワクしています。だって、ここでチャンピオンの喜びを味わえましたから。私にとって日本は、特別な場所なんです」

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
4月13日発売

定価 本体1,472円+税

フィギュア特集
『羽生結弦 平昌への道』
■ヘルシンキの激闘
■宇野昌磨、本田真凜ほか