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“ツケ払い”やフリマ休止で話題の「ゾゾタウン」 取扱高2000億円超えの急進続く 17年3月期

5/1(月) 10:12配信

WWD JAPAN.com

“ツケ払い”やフリマ休止で話題の「ゾゾタウン」 取扱高2000億円超えの急進続く 17年3月期

 「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するスタートトゥデイの2017年3月期決算は、サイト内の流通額にあたる商品取扱高が前期比33.0%増の2120億円、営業利益が同48.0%増の262億円、経常利益が同47.9%増の264億円、純利益が同42.1%増の170億円だった。商品取扱高は期初計画を8%上回り、通年で初めて2000億円を突破する好成績を残した。

 好調の要因は前期と同様、商品取扱高の増加と「ゾゾユーズド」による粗利益率の上昇だ。テレビCMなどのプロモーション費用率が上昇したにもかかわらず、営業利益率(対商品取扱高)は前期の11.1%から1.3ポイント上昇の12.4%と堅調に推移している。

 12年にスタートした「ゾゾユーズド」の商品取扱高は128億円で全体の6%程度に過ぎないが、前期比61.8%増と異常なスピードで伸長を続けている。「ゾゾユーズド」の成長や低価格帯ブランドの増加にともなって商品単価は前期比11.5%(4513円)と低下する一方で、既存アクティブ会員の年間平均購入額・購入点数は6万1770円・13.6個と上昇を続ける。ポイントキャンペーンやリターゲティング広告などの地道な販促活動によって、顧客の囲い込みによるビジネス拡大が順調に進んでいることがわかる。

 4月に副社長に就任したばかりの柳澤孝旨・取締役兼副社長は10年10月の決算説明会で前澤社長が着用して話題となったエリンギの着ぐるみで登場。説明会冒頭に「当時の前澤(社長)の意思を引き継ぎ、走り続けるために本日は全身タイツで説明させて頂きます」と話し、会場の笑いを誘った。質疑応答では、話題となっている“ツケ払い”問題やヤマト運輸との関係についてなど鋭い質問が続いたが、前澤友作・社長は多くの質問に「私的な見解を述べることが問題を生むことは承知しているので、コメントを差し控えたい」と一貫した態度を見せた。

 前澤社長がかねてから発表している同社プライベートブランド(PB)の進捗状況については、「今期の計画にはコストだけを盛り込んでいるが、まだ話せることはない。自分自信楽しみながら進めている。前期中にスタートすると公言したが、叶わず、申し訳なかった。今期こそは絶対にやる」と説明。これがうまくいけば、「ウェア(WEAR)」とともに海外にも乗り出していきたい考えを示した。

 20期目となる18年3月期は、商品取扱高が前期比27.3%増の2700億円、営業利益が同21.7%増の320億円、経常利益が同21.0%増の320億円、純利益が同30.3%増の222億円を目指す。6月30日に終了する「ゾゾフリマ」に変わって二次流通の「ゾゾユーズド」と「ゾゾタウン」「ウェア」の3軸に経営の主軸を集中させる。前澤社長は「取り扱いブランドも3000を超える規模になり、取り扱う商材もニッチではなくなった。今期もCMプロモーションを強化し、新規会員を獲得していく。ブランドのEC強化と通販購入の一般化という時代の追い風もあり、嬉しい限り。さらなる成長を目指したい」と意気込んだ。

最終更新:5/1(月) 10:12
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