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NBA東の因縁対決は「バケモノ」と「ゴートゥガイ」が敵エースを潰す

5/1(月) 17:20配信

webスポルティーバ

◆NBAプレーオフ2017 カンファレンス・セミファイナル展望@イースタン編

 今季イースタンのNBAプレーオフ・ファーストラウンドは、危うい場面がありながらも上位シード4チームがカンファレンス・セミファイナルに進出した。次なる舞台――カンファレン・ファイナル出場をかけて、さらなる激戦は必至。勝ち名乗りを挙げる2チームは果たして?

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●ボストン・セルティックス(1位/53勝29敗)
vs.
●ワシントン・ウィザーズ(4位/49勝33敗)

 両チームのレギュラーシーズンでの対戦成績は2勝2敗の五分。ファーストラウンドはどちらも4勝2敗で勝ち抜き、疲労度も同程度だろう。どちらが勝ち抜いてもおかしくはないカードだ。レギュラーシーズン中からの何かと因縁のある両者だけに、白熱したシリーズになることは間違いない。

※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。

 昨年11月の対戦ではワシントン・ウィザーズのエース、ジョン・ウォール(PG)がボストン・セルティックスのマーカス・スマート(PG)を覆いかぶさるように倒し、フレグラントファウル2(※)をコールされて退場処分を受けた。さらに、今年1月の対戦でも試合後に一触即発のシーンがあり、セルティックスのジェイ・クラウダー(SF)に2万5000ドル(約278万円)、ウォールに1万5000ドル(約167万円)の罰金処分が下されている。

※フレグラントファウル=身体接触が激しく危険と審判が判断した場合に宣告されるファウル。危険度に応じてレベル1、レベル2に分けられる。レベル2は一発退場で、出場停止処分が加わる場合も。

 しかも3度目の対戦では、ウィザーズの全選手が喪服のような上下黒い服を着て会場入りした。これは、プレーオフでシリーズ王手をかけたチームが、「この試合で終わり」という意味を込めたパフォーマンスなのだが、レギュラーシーズンで行なうのは稀(まれ)だ。それほど両者の因縁は深い。

 このカードで注目を集めるのは、間違いなくセルティックスのアイザイア・トーマス(PG)だろう。

 突然の悲劇がトーマスを襲ったのは、シカゴ・ブルズとのファーストラウンド初戦の前日だった。妹が交通事故で帰らぬ人に。激しく動揺するトーマスにブラッド・スティーブンスHCは、「もし出場を望まないのであれば、それで構わない」と声をかけた。しかし、トーマスは試合に出場することを決断する。

 試合当日、トーマスのシューズには、『R.I.P. Lill SIS.』(愛する妹よ、安らかに眠れ)の手書きの文字が書かれていた。それでも、試合前の練習で涙を流し、選手紹介の最中も呆然と天を仰いでいたトーマス。いつもどおりにプレーできるはずがないと思われたが、この試合でも33得点の活躍を見せる。しかし、それでもチームは敗れた。さらに、セルティックスは続く第2戦も落としてしまう。

 セルティックスのピンチに、檄(げき)を飛ばしたのがケビン・ガーネットだった。

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