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藝大卒DJが母校分析 「藝大生はブレーキがない人たち」

5/2(火) 7:00配信

NEWS ポストセブン

「ティーンのパーティは足代だけでするよキャンペーン」をこの4月に始めたDJのアボカズヒロ氏は、十年以上前から幼稚園・保育園でのDJ活動を続けている。今ではライフワークとなったこの活動を始めた当時、アボ氏は東京藝術大学の学生だった。「いまDJを仕事にできているのは、藝大で学生生活を過ごしたおかげ」というアボ氏に、藝大での学生生活のこと、子供を対象としたDJについて、自由へのリテラシーについて訊いた。

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──東京藝術大学といえば、個性的な人ばかりが集う場所だというイメージが強いです。

アボカズヒロ(以下、アボ):変人がいっぱいいると思われがちですね。確かにいますが、変な格好で話が全然通じない、びっくりするような行動ばかりする、そんなわかりやすい変人ではありません。普通に考えたら妥協するところで絶対に妥協しないことにおいて徹底できる異常さを持った変人が集っていました。彼らには、とにかく圧倒されました。粘り強さが常軌を逸しているんです。

──あきらめない人たちなんですね。

アボ:あきらめない力というのが、とにかく強い人たちの集まりでした。みんな普通に居酒屋へ行って、普通に呑んで普通に話が出来ます。ただ、モノを作る、企画を考える、コンセプトを考える、自分が何かを表現するということに関して妥協しない。ものごとを突き詰めることに対して”ほどほど”ということがない人たちでした。そこにブレーキがないんです。

──ブレーキがない人たちがつくる世界にいきなり飛び込むと、大混乱しそうです。

アボ:圧倒されてぺちゃんこになりすぎて、心身のバランスを崩した時期がありました。結果、大学卒業に5年かかりました。やっぱり、どこかで自分のことを「凄いヤツ」だと思っていたんです。DJとしての実績を積み、音楽もよく知っていて、藝大に受かったような高校生は田舎では他にいなかった。でも、入学したら、自分くらいの18歳は珍しくないし、ひょっとしたら劣るかもしれないと思わされた。

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