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新入社員以外も要注意!「5月病」にならないためにGWにできる2つのこと

5/2(火) 16:20配信

HARBOR BUSINESS Online

◆以下に1つでも当てはまる人は要注意!

「5月病」とは4月からの新社会人生活、新天地での働き方等の新しい環境に上手に適応しきれなかったとき、ゴールデンウィーク明けに様々なストレス症状が出るメンタルヘルス不調の症状の総称です。

 日本は4月に入学や就職、移動などの新しい環境が始まる人が多くいます。そして、新しい生活環境の大きな変化に上手に適応しきれなかった時に、ゴールデンウィーク明け頃から理由がわからない体や心の不調があらわれるのです。

 以下のような症状が1つでも当てはまる人は、5月病のリスクがあります。ゴールデンウィークを上手に過ごし、5月病にならない予防をしましょう。

1:眠れているけれど、疲れが抜けきれない(→心身の疲れ)

2:職場の同僚と一緒のランチや飲み会に疲れてきた(→人疲れ)

3:仕事の結果が出ていないと気になってしまう(→期待疲れ)

◆「5月病」になる2つの要因

 産業医として1万人のはたらく人と面談をする中で、私は5月病の原因は2つあると考えます。1つ目は過去の友人たちからの隔離、もう1つは新生活への高すぎる期待です。

◆1.新生活への高すぎる期待

 新しい生活を迎え、転居や異動、そして忙しさのため従来の友人達との関係が疎遠になることがあります。中にはストイックに新生活に集中するため、旧友人達との交流(飲み会等)を自主的に断つ方もいます。これが1つ目、過去の友人たちからの隔離です。

 しかし、ときにこのことが、裏目に出ることがあります。新生活に集中することはいいことですが、新生活ではまだ腹を割って本音で話をできる友人ができていないこともよくあります。そのような人は、新生活における同僚や知人達との会話は、たわいもないことでもときに緊張感がまだ残っていたり、また、なかなか本音でできないことや、ときによっては腹の探り合いのような場合もあります。

 不安や悩みやストレスがあるとき、人は、医師やカウンセラーではなく、友人や家族に話すことでも、9割の人が「ラクになった」と思えます。仕事帰りに友人と軽くお茶をする、1日の終わりにちょっとでも人と話す、そんなことで、人は不安やストレスや悩みを溜め込まずに、軽いうちに解消できるのです。

 しかし、新生活の始まりと共にこのような付き合いから疎遠になってしまうと、ちょっとした不安やストレスや悩みが気軽に解消できずに、溜まってしまうことがあります。この手のものはたまるほど解消解決しづらくなり、知らず知らずのうちに5月病の原因となってしまうのです。

◆2.自分及び相手に対する“高すぎる”期待

 5月病の原因となるもう1つの原因は、自分及び相手に対する“高すぎる”期待です。

 新年度の始まりに、多くの人は気持ち新たに自分に期待をかけます。新しく外国語をはじめてみたり、新しい職場でも前の職場と同じような結果をすぐにだすべきと自分にハッパをかけます。計画通りに上手くいけばいいのですが、上手くいかない場合もあります。そのようなときに、頑張り続けることを上手に諦められる人はいいのですが、自分は頑張りが足りないからもっと頑張らなければいけないと考えてしまうと、その自分への高すぎる期待が、自分をもっと追い詰めてしまうこともあります。

 そんなときに、新年度の期待が自分ではなく周囲の人に向かってしまう人もいます。

 そのような人は、自分が頑張るのだからと、当然のように周囲(職場のチーム)にも、同じような頑張りを期待します。しかし、自分以外の人が期待通りにならないと、勝手に自分のストレスとしてしまうのは危険です。

 何故ならば、期待をかけられた同僚や部下にとっては、必ずしもそのとき彼ら彼女らにとってその仕事が1番優先順位の高いものではないこともあります。もしかすると奥さんが働き始める時期であったり、お子さんが小学校入学などの新しい生活を迎えるなどもあり、仕事よりも他に優先順位高いものがあるかもしれません。

 新生活にあたり、今そこまで頑張りたいのは、実は自分だけということもあるのです。部下や同僚は、自分と同じような働き方や結果へのコミットメントを期待されても、高すぎる期待には応えられない場合もあるのです。

 4月からの新しい(職場)環境に前向きに取り組み、目立つほどの失敗や失態がないにもかかわらず、なんだか調子がいつもほど良くない……。そしてゴールデンウィークが明けても改善しないばかりか悪化してしまう、、、。このような兆候があるときは、注意が必要です。5月病のはじまりかもしれません。

 今回は5月病の原因として、気軽に話せる人たちから疎遠になることと、新生活における高すぎる期待を紹介しました。ぜひ、GWには気心の知れた友人たちとの交流を持つようにしてください。

 また、言うまでもなく、自分に高い期待値をもつことは大切です。しかしだからと言って、周囲に同様の期待値を持つことが正当化されるわけではありません。また、自分の心や体における不調の兆しに気付きつつも、それを打ち消すために頑張ってしまうのは、その期待値が、“高すぎる”可能性もあるのです。

 仕事は短距離走ではなく、長距離走です。適度な自己管理と良質な生活習慣を守った上でこそ、長く元気に働き続け結果をだせるのだと思います。

 充実した新生活を送るためにも、まずは5月病にならぬよう、できることから実行し、習慣づけて、上手にストレスを解消してください。

<TEXT/武神健之>

【武神健之】

たけがみ けんじ◯医学博士、産業医、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。20以上のグローバル企業等で年間1000件、通算1万件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を行い、働く人のココロとカラダの健康管理をサポートしている。著書に『職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書―上司のための「みる・きく・はなす」技術 』(きずな出版)、『不安やストレスに悩まされない人が身につけている7つの習慣 』(産学社)、共著に『産業医・労働安全衛生担当者のためのストレスチェック制度対策まるわかり』(中外医学社)などがある

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