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憲法は「理想を掲げるもの」「現実と食い違ってあたりまえ」とは? 憲法施行70年の今年、憲法について考えてみる

5/2(火) 6:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 みなさん、「憲法」について興味があるだろうか? めちゃくちゃ詳しいし関心がある、という人の方が少ないと思うが、無知ではいられない現状が目の前にある。

 2012年に自民党の憲法改正草案が発表された。今後憲法改正が現実味を帯び、民意の問われる日も近いかもしれない。となると、日本国民として「興味ない」で済まされる問題ではないのだ。今年は日本国憲法が施行されて70年の節目でもある。これを機会に、もう一度≪憲法≫について、学んでみてはいかがだろう。

 電子書籍化され現在電子書店にて好評配信中となっている、『伊藤真の日本一やさしい「憲法」の授業』(伊藤真/KADOKAWA)は、「憲法について知っておきたい。だけど、教科書を読む気にもなれないし、難しい内容には頭がついていかない!」という人にうってつけ。「ものすごく分かりやすい」のに「基本的な説明が押さえられているのでしっかりと知識が身につく」最良の一冊だ。

 そもそも憲法とは、「国家統治の基本構造についての定め」であり、憲法に基づく統治方法を「立憲主義」という。立憲主義は「『国民の自由・権利を保障すること』を第一の目的として、権力者を拘束する原理」のことである。

 本書はその「憲法」及び「立憲主義」の基本的な内容・特徴について、さらに憲法という考え方がどうして生まれ、どのように成立したかの思想や歴史的な過程にも言及されている。最もフォーカスされているのはもちろん、日本における「立憲主義成立の歴史」や「現代日本の政治体制」、「憲法の詳細な内容」についてである。

 日本国憲法について、最も関心が持たれているのは9条に代表される「平和主義」だろうか。今回は、こちらについて本書の内容をご紹介したい。

 平和主義は「戦争による威嚇と苦しみを排してこそ、真の自立した個人が生まれる」という考えに基づき、第二次世界大戦の反省から平和の実現を求める国民に支持され、我が国における重要な基本原理となっている。ポイントは、「国家の平和」が一番の目的ではなく、個人の自由と権利を保障するためには「平和」が必要という、あくまで国民が主体の考え方だということ。

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