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急成長の巨大違法サイト「フリーブックス」なぜ突如閉鎖されたのか?

5/3(水) 16:14配信

KAI-YOU.net

「フリーブックス」は氷山の一角でしかない

その周到さからして、明らかに組織だった運営がなされていたと思われる「フリーブックス」は、あっけなく閉鎖された。なぜか?

度重なるサーバーへの攻撃が関係しているのかもしれないし、注目を集めすぎてこれ以上の運営は厄介だと判断したのかもしれない。

しかし、そのノウハウは確実に積み上がっていたはずだ。1年経たずに「フリーブックス」をここまで大きく成長させたことを考えれば、名前を変えて同じ手法でいつでも再開が可能だからこそ、呆気なく閉鎖したと考えることもできる。

実際、ドメインの登録情報を検索できる「Whois」で調べた結果、サイト名は伏せるが、別の大手違法サイトの運営者と合致するという調査も出ているようだ。当然、そちらは閉鎖していない。

「フリーブックス」がなくなっても、利用するユーザーがいる限り、海賊版とのイタチごっこは続いていくだろう。

正義面するつもりはさらさらないが、いち漫画ファンとして、出版社と作家に利益が還元されず、その影響から自分の楽しむジャンルが痛めつけられる状況は残念だ。

「違法ダウンロードする人間は、無料で公開されていなければ購入するつもりはない層だ」という意見も度々目にする。

しかし、創作活動とは過酷なもので、自分の作品が違法でばら撒かれているという事実に心を痛め、筆を折る作家がいないと誰が言い切れるだろうか。事実、違法ダウンロードに屈して創作活動を辞めた作家は存在する。

良識に呼びかけたところで、海賊版利用者は減らない

海賊版を巡っては、実に様々な議論が行われている。著作権に関する法律も、目まぐるしく変動する環境にあわせて、変化を余儀なくされている。

2010年には、個人利用の範囲であっても、違法配信されたものであることを知りながらダウンロードする行為は違法となったが、刑罰は存在していなかった。

そこで、2012年には、有料販売または配信されている音楽や映像に限るものの、それが違法配信されたものであることを知りながらダウンロードした場合には、「2年以下の懲役または200万円以下の罰金(またはその両方)」が科される刑罰が盛り込まれることになった。

しかし、お小遣いも少ない、まだ分別もつかない子供たちが、無料で閲覧できるサイトにいつでもアクセスできるのに、理性だけで踏みとどまることは難しいだろう。

「フリーブックス」に限らず、世界的なコンテンツ無料化の流れを押し止めることはできない。いくら法整備をしたところで、誰にも見咎められずに軽々と飛び越えられる法律に抑止力があるとも思えない。

例えば、日本でも、漫画家自身が海賊版に対抗するために、絶版を公開して広告収益を権利者に還元する「マンガ図書館Z」といった取り組みも始まっている。

また、近年では、取り締まりが難しい海外サーバー経由の侵害サイトを強制的に遮断する「ブロッキング」の導入についても議論されている。

根元を絶つか遮断するかして環境自体を変える、あるいは収益モデルを変革する必要に迫られているのかもしれない。

ただ、「フリーブックス」が急激に注目を集めた結果として閉鎖に至ったように、ネット上で取り沙汰されることで、多少なりと運営がやりづらくなるとは言えるだろう。

たとえそれが終わらないイタチごっこだとしても、声を挙げることは決して無駄ではない。

新見直

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最終更新:5/3(水) 21:20
KAI-YOU.net

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