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憲法改正への機運は本当に高まっているのかしら --- 早川 忠孝

5/4(木) 7:03配信

アゴラ

どこでそんな話になっているのだろうか、と首を傾げている。

私自身は憲法の条文は書き換えた方がいいと思っているが、いわゆる本格的な憲法改正の機運は高まっていないはずだと思っている。

憲法改正と言えば大体はそれなりの高揚感が伴うものだが、何の高揚感もないのに憲法改正などしたらとんでもない憲法改正になって、いや、これは改悪以外の何物でもない、などと言いたくなるはずだ。

「憲法改正」と言えるほどの立派な憲法改正案をお持ちなんですか、と聞きたくなる。

国民の間から澎湃と憲法改正を求める声が上がって、それを受けて国会が憲法改正を発議するのであれば、まさに憲法改正の機が到来した、今こそ憲法改正だ、などと雄叫びを上げることが出来るのだが、今現在の私にはそういう興奮はまったくない。
無理するのは止めましょうよ、自民党の一部の人だけで燥いでいても後についてくる人は今現在は殆どいませんよ、と申し上げるところだ。

国家緊急権条項などはトンデモナイ。
そんな危ないものは、止めておきましょうよ。

国防軍の創設?
あ、それも止めておきましょう。

日本の核武装?
とてもとても。

じゃあ、何をやるの、何をやったらいいの、と問われたら、今、急がなければならないのは何もありませんね、格好をつけるためだけの改正は、時間の無駄、お金の無駄だから、本当に改正が必要になる時まで待ちましょうよ、ということになる。

おいおいおい、それじゃあ、100年経っても憲法改正など出来ないぞ、と仰るかも知れないが、どう見ても今はその時期に非ず。

慌てることは何もありませんじゃないですか、ということになる。

もっとも、維新が天下を取るような時代になったら、憲法改正は必至になるだろうなとも思っている。

憲法改正は、統治機構を根底から引っ繰り返さなければならないような特殊な政治状況が現出した時に一気に実現すべきもので、今のように、政権担当能力がある強力な政党が皆無なためにたまたま自民党一強政治になっているような政治的活力を欠いている状況では、むしろ何もしない方がいいのではないか、というのが私の基本認識である。

それでもやる?

ふーん、というところである。
さて、どんな憲法改正案を提出されるのだろうか。

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最終更新:5/4(木) 7:03
アゴラ

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