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ゲームが発売中止になるのは、一体誰の責任なのか?「お蔵入り」となったゲームから、その真実に迫る

5/5(金) 15:00配信

ダ・ヴィンチニュース

 もう随分と昔になるが、私にはゲーム関連の書籍を多く手がけていた時代がある。その頃は日々、メーカーからのリリース資料や雑誌の発売カレンダーに目を通して新作チェックを行なっていた。そして発売が近くなってきたゲームを紹介するのだが、その時に一番困るのが「発売延期」の対応だ。特にメーカーから「紹介を取りやめてください」という要請が来た場合、急遽その記事を別のものに差し替えることになる。そしてこれが、結構な頻度で発生するのだ。それでも発売延期となったタイトルが後日、無事に発売されるならまだよい。場合によってはそのまま「発売中止」となってしまうケースだって少なくないのだから。『幻の未発売ゲームを追え! ~今明かされる発売中止の謎~』(天野譲二:著、GAMEgene編集部:編集/徳間書店)に収められているのは、そんな悲しい「お蔵入り」となった作品ばかりだ。

 ひとくちに「発売中止」といっても、その理由はさまざまにある。その中でも一番分かりやすいのは、やはり「メーカーの倒産」ではなかろうか。もちろんそこに至るまでには多くの迷走があるのだが、直接的な原因としては理解しやすいはず。本書に登場する『メタルマックス3』(プレイステーション版、以下PS版)も、その辺りのゴタゴタに巻き込まれた作品だ。

『メタルマックス』はデータイーストというメーカーからファミリーコンピュータ(以下FC)のタイトルとして1991年に発売された。ゲーム好きには割と知られた作品で、戦車をカスタマイズして賞金首などの敵を倒していくのだ。開発には『週刊少年ジャンプ』の「ファミコン神拳」で「ミヤ王」として参加していた宮岡寛氏が携わった。

 本書のインタビューでは発売中止に至るさまざまな事情が語られるが、やはり一番大きかったのは「資金難」だったようだ。そしてデータイーストが1999年に和議申請して事実上倒産すると、宮岡氏らスタッフはアスキーで『メタルマックス ワイルドアイズ』という作品を手がけるも、アスキーが経営難による再編問題に直面して、結局それもお蔵入りに。世知辛い話ではあるが、発売元の事情には逆らえないのである。ちなみに2010年に発売された『メタルマックス3』(ニンテンドーDS版)は、PS版とはまったくの別物ということだ。

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